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- 震災救援隊が報告会 30年の活動ふりかえる
3月9日、神戸大学学生震災救援隊は「神戸大学学生震災救援隊結成30年記念報告会」を神戸市生涯学習センター(コミスタこうべ)で開催した。会場の様子はzoomで同時配信された。昨年1月に発生した能登半島地震に関する取り組みとともに、これまでの30年間の活動を振り返った。<熊谷孝太>

(写真:震災救援隊結成30年記念報告会の様子。 震災救援隊より提供)
学生震災救援隊は3月9日、「神戸大学学生震災救援隊結成30年記念報告会」を神戸市生涯学習センター(神戸市中央区)で開催した。zoomで同時配信もされ、これまでの30年間の活動を振り返った。
学生震災救援隊は、1995年1月、阪神・淡路大震災をきっかけに結成された。現在は、他大生を含めた約50人が所属する。災害による被害を受けた被災地の支援活動のほか、報告会をはじめとする講演会の主催や、地域の商店街での休憩所運営など、多岐にわたる活動を行う。

(写真:震災救援隊結成30年記念報告会の様子。 震災救援隊より提供)
報告会には、学生を含めて37人が参加した。第1部では、災害復興企画局によって、能登半島地震の被災地での活動報告が行われた。
震災救援隊は、昨年1月に発生した地震以降、七尾市・輪島市・志賀町(いずれも石川県)に計10回の派遣、支援活動を行ってきた。その活動内容を現地で感じたこととともに報告した。
実際に被災地で足湯やマッサージの提供、家財整理に取り組んだ学生は、その活動自体の苦労のほかに、「(被災者の方と)話すことの重要性」を語った。「いろいろと話すことで、どういうものを求めているのか、いま自分たちは何をすればよいのかがすごくわかるので、積極的にひとと話すことが重要だということが派遣のなかで分かった」と伝えた。
第2部では、救援隊の30年の歩みを振り返るトークセッションが行われた。
震災救援隊は間もなく代替わりを迎える。
災害復興企画局部局長の西本こころさん(甲南大・法・3)をはじめとした今年度中心となって活動してきた部員らは、これからの世代に向けて、「(能登半島での活動については)修復に力を入れてきた今年とも異なるかたちの活動になっていくと思う。外部や後世への発信する努力とともに、ニーズを把握しつつ、メンタルケアなど、つながりを大切にしながら継続的に(活動を)行っていけたら」と展望を述べた。
了
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