2023年、国際人間科学部の同窓会「紫陽会」で多額の使途不明金が明るみに出た。同会が当時の会計担当者に損害賠償を求めておこした民事訴訟で、神戸地裁は被告に約2300万円の支払いを命じる判決を2024年11月に下した。被告は大阪高裁に控訴していて、同会の蔭山慎吾会長は、「解決までにはなお一定の時間を要する見込み」とコメントしている。<奥田百合子、佐藤ちひろ>

(画像:国際人間科学部の同窓会「紫陽会」会報5号 表紙)
国際人間科学部の同窓会「紫陽会」で、2023年4月に多額の使途不明金が発覚した。2024年2月1日付の同会会報4号で謝罪し「調査中」と伝えていた。
発覚後、新たに就任した蔭山慎吾会長が2024年4月にニュースネットの取材に応じ、「揉み消そうなどとする意図は全くない。会計監査にきちんと取り組めていなかった」として経緯を説明し、「調査は今年度末(2024年度末)の完了を目指したい」と話していた。
今年1月31日付の会報5号によると、同会は当時の会計担当者に使途不明金の賠償を求めて民事訴訟を提起し、2024年11月に神戸地裁で被告に約2339万円の支払いを命じる判決が下された。被告は大阪高裁に控訴しているという。
蔭山会長は会報の中で、「解決までにはなお一定の時間を要する見込みです。紫陽会としては、今後も問題の解決に粘り強く取り組んでいく所存です」とコメントしている。
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了
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