10月11日、「名谷祭2025」が須磨区友が丘の名谷キャンパスで始まった。神戸大医学部保健学科の実行委員会が企画したイベントや模擬店のほか、室内では学生が体験型企画を行った。12日にはビンゴ大会などが予定されている。<加藤万由里、川﨑成真>

(写真:模擬店前は購入したフードやドリンクを味わう人で賑わった 2025年10月11日11時48分、須磨区友が丘7丁目の名谷キャンパスグラウンドで 画像の一部を加工しています)
名谷祭初日の11日は、開幕時間には小雨もやみ、午前中は曇り空の下でステージ企画や模擬店が始まった。昼ごろからは秋空が広がり、名谷キャンパスは多くの来場者で賑わいを見せた。
▽ステージで学生参加型企画
グラウンドに設けられたステージでは、保健学科の学生が参加する専攻分野対抗の企画が行われた。
「本物の声はどれだ」では、流された歌がM V音源かライブ音源かを当てる問題や、歌がリリースされた順番を並べ替える問題が出され、参加した学生らは耳を澄ませて聞き入っていた。
「借り人競争」では、出場者はお題に合った人を借りるためにグラウンドを駆け回った。
▽グラウンドには模擬店並ぶ
グラウンドでは、保健学科の学生などが出店する模擬店も並んだ。
今年は、チュロスやポップコーンなどの飲食物のほか、お菓子などが当たる射的の模擬店もあった。
冷やしパイン&マンゴーを販売した学生(保健1年)は「初めてなので張り切っている。楽しんでもらいたい」と話した。また、肉巻きおにぎりの模擬店では「黒字を目指す」と意気込む学生もいた。
▽各専攻の体験企画も
F棟では、保健学科の各専攻の体験コーナーが開かれた。
作業療法専攻は、体が不自由な人の生活を支える特殊な道具「自助具」の展示・体験企画を用意した。担当の学生(保健3年)は、「自助具のような道具を使えばできないことができるようになる。そういう道具があることを知ってほしい」と語った。
血液に含まれる血球を顕微鏡で観察する企画を実施した検査技術科学専攻の学生は、「血液を見て驚く人が多い」と話す一方で「お客さんは学生の親御さんが多いので、『大学はどんな感じですか?』みたいな質問もされるし、中学生くらいの子が来て大学について聞かれたりもした」と話した。

(写真:「本物の声はどれだ」で正答し喜ぶ学生ら 2025年10月11日10時37分 ステージで 画像の一部を加工しています)
▽お笑いライブに沸く 「ナチョス。」と「Aマッソ」
午後は、ワタナベエンターテインメントに所属する2組の芸人によるお笑いライブが開催された。
「野球がうますぎる彼女」の動画でSNSを中心に話題となっている「ナチョス。」のにしむらさんとサブローさんが登場。にしむらさんの独特なボケにサブローさんの鋭いツッコミが刺さり、会場を盛り上げた。
続いて登場した「Aマッソ」は、「ワタナベお笑いNo.1決定戦2024」の優勝者。メンバーのむらきゃみさんと加納さんは「身代金」をテーマにしたコントで観客の笑いを誘った。
最後には両コンビがステージに上がって、以心伝心ゲームやサイン抽選会が行われ、コンビの垣根を超えた掛け合いが繰り広げられた。
娘が保健学科の学生だという女性はサイン抽選会で当選し、芸人らのサインが書かれた色紙を受け取り、「(出演した芸人のファンなので)うれしいです」とにこやかに話した。
▽実行委員長「盛り上がってよかった」
「体感的には例年の倍くらい(お客さんが来ていた)」と名谷祭実行委員長の水谷嶺花さん(保健3年)は手応えを感じている様子。「(お笑いライブに出演した)Aマッソさんはファンの方も多いし、広報とかもしていたおかげで想像以上に人が来てくれた。盛り上がってよかった」と笑顔を見せた。
2日目については、「(現在日本に接近している)台風の影響がどうなるかは分からないが、ステージ企画がまだ残っているし、大きい企画としてビンゴ大会もあるので、もっとたくさんの人に来ていただいて、今日以上に盛り上がればいいなと思う」と意気込みを語った。
12日(日)は、初日に続いて模擬店や各専攻の体験企画が楽しめるほか、サークルによるパフォーマンスやビンゴ大会なども予定されている。
▽関連記事=「名谷祭は10月11日(土)と12日(日) お笑いライブも」(2025年10月10日)
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