第35回関西学生ラクロスリーグ戦女子の1部2部入替戦が11月3日、鶴見緑地スタジアム(大阪・鶴見区)で行われた。神戸大(1部7位)は武庫女大(2部1位)に延長戦の末、8-9で敗れ、2部降格となった。<久保田一輝>

(写真:試合後に涙をこらえきれない選手たち)
▼第35回関西学生ラクロスリーグ戦 女子入替戦
1Q 2Q 3Q 4Q 延長 合計
神戸大 2 1 5 0 0= 8
武庫女大 3 3 0 2 1= 9
(11月3日 @鶴見緑地スタジアム)
冷たい木枯らし1号が観測された11月3日、神戸大(1部7位)は1部残留をかけて、武庫女大(2部1位)との1部2部入替戦に臨んだ。
先制点は武庫女大だった。試合開始直後から武庫女大がボールを支配していたが、開始2分で耐え切れずに決められた(0-1)。その約3分後に2本目のシュート決められ、開始5分で0-2と苦しい展開になった。
第1Q残り3分、上野真子#6がシュートを決め、神戸大も1点を返したが、すぐに返され、1-3となった。流れがまた武庫女大に傾きかけたところで、終了間際に大原來未#9がシュートを決め、1点差で第1Qを終えた(2-3)。

(写真:大原來未 #9 がシュートを決め、1点差に迫る 2025年11月3日午前 鶴見緑地スタジアムで)
第2Qは、第1Q終盤のいい流れのまま、神戸大のペースで始まった。開始2分半で渡邉茉佳#32がシュート決め、この試合初めて同点に追いついた(3-3)。次の1点をどちらが取るかで、試合の流れが大きく変わるこの試合初めての勝負所だったが、武庫女大が1点をもぎとった。神戸大は得点を奪えないまま、その後も2点を追加され、3点のリードを許し前半を終えた(3-6)。
ハーフタイムを挟んだ第3Qは、一転、神戸大のゴールラッシュとなった。渡邉茉佳#32と上野真子#6がそれぞれ2得点を上げ、鎧綾音#23にもゴールが生まれた。前半はうまく流れを持ち込めなかった神戸大だったが、このクオーターで一気に5点を取り逆点(8-6)。

(写真:鎧綾音 #23のゴールを喜ぶ選手たち 左から渡邉茉佳 #32、鎧綾音 #23、上野真子 #6、大原來未 #9)
2点リードで迎えた第4Q、神戸大は武庫女ゴールに迫る場面もあったが、決めきれなかった。逆に武庫女大のオフェンス陣が勢いを取り戻し、立て続けに2点を返され、土壇場で同点に追いつかれた(8-8)。
試合は4Q60分では決着がつかず、先に得点して勝者が決まるまで、4分間のピリオドを2回まで行う“サドンビクトリー”と呼ばれる延長戦に入った。1回目の4分間では、武庫女ゴールに迫るも決めきれず、2回目の4分間に入った。2回目の4分間は武庫女大に攻め込まれる展開になり、一度はしのいだものの、上野真子 #6の負傷交代もあり、最後は耐え切れず、ゴールを許した(8-9)。
序盤の劣勢から、あと一歩で1部残留というところまで持ち直したが、終盤のあと1本が出なかった。神戸大は延長戦の末、武庫女大に8-9で敗れ、2部降格となった。
<絹川真生主将の話>
―率直に結果を振り返ってどうですか
途中リードしている場面もあったのですけども、最後勝ちきれないっていうところが、神大の弱みでもあったのですけれども、勝てると思っていた分、言葉が出てこなくて、なぜ負けたかがまだあまり分かっていない状態です。
―リーグ戦でも接戦の試合が2試合あって、そこを1つでも取ることができていればまた違ったのかなとも思うのですが
最初の試合から2試合惜しい試合があって、リーグ期を通して自分たちの成長を感じながら自信は持っていたのですけれども、やっぱりそこ(接戦をものにする力)が最後は足りなかった部分なのかなと思います。
―今年から1部に復帰したものの1勝もできずという結果で、1部に行って感じた壁やここが1部の強豪校と違うと思うところはありますか
パスキャッチやグラウンドボールなどの細かい動作の1つ1つがすごい丁寧なのが1部だなと感じていて、そこがマイボールになるかならないかの分かれ目になると思うので、得点にも直接つながってくると思うので、そういう細かい技術を大事にしているのが1部だと思っています。
―4年間のラクロス生活を振り返ってどうですか
最高の仲間と出会えたなというのがすごい率直な感想で、大学のチームメイトももちろんなんですけども、毎朝ラクロスってすごく朝が早くって、すごく行きたくないと思うときもあるんですけれども、やっぱりグラウンドに行ったら、コーチさんも含めてみんながいてくださることが私にとってすごく力になってて、みんながいてくれることが私の支えだったので、そういう仲間に出会えてうれしかったなと心から思います。
―最後に後輩たちに向けてひと言お願いします
本当に申し訳ない気持ちで一杯なんですけども、後輩たちは誰よりもどのチームよりも力強くて頼もしくて、すごいすごい頼りがいのある自慢の後輩たちなので、後輩たちを応援してくださるとうれしいなっていう気持ちと、私自身も最前線に立って応援していきたいなと思っています。

(写真:ゴーリー 絹川真生主将 #35)
<神戸大の今期の1部リーグの成績 0勝6敗 7位>
●神戸大 3―28 関学大
●神戸大 5―22 同志社大
●神戸大 8―10 近大
●神戸大 9―10 京大
●神戸大 3-15 関西大
●神戸大 4―15 立命大
<第35回関西学生ラクロスリーグ戦女子1部>
関学大 5勝1分
関西大 5勝1分
同志社大 4勝2敗
立命大 3勝3敗
近大 2勝4敗
京大 1勝5敗
神戸大 0勝6敗
了
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