11月21日、経済・経営・法学部など社会科学系の同窓会「凌霜会(りょうそうかい)」が100周年事業として企画した「凌霜ガーデン」が六甲台本館北側の中庭に完成し、竣工披露式が行われた。樹脂製のウッドデッキ仕様の床面にテーブルやベンチが置かれ、ランチやミーティングに自由に利用できる新しい屋外スポットがお目見えした。<編集部>

(写真:「凌霜ガーデン」の竣工披露式であいさつする凌霜会の小堀秀毅・理事長 2025年11月21日13時06分 六甲台第1キャンパス本館北側で)
暖かな陽射しのもと、ときおり晩秋の風が吹き抜ける青空の下に、ランチやミーティングに自由に利用できる新しいスポットが誕生した。
六甲台第1キャンパスの第1学舎(時計のある本館)と第3学舎の間の中庭に、ウッドデッキとイス・机が置かれた屋外施設「凌霜ガーデン」が完成し、11月21日午後、竣工披露式が行われた。 関係者らがプレートの除幕式を行なって完成を祝った。

(写真左:低木の生垣に囲まれた池のある庭園だった 2023年12月撮影 凌霜会提供/写真右:テーブルやイスの上に青空が広がるスペースに生まれ変わった)
以前は四角い池と、低木の生垣に囲まれた庭園だったが、約140平方メートルのスペースにクリーム色の樹脂製のウッドデッキ風の床面が置かれ、その上に四角いテーブル4セット(イス16脚)、ベンチ4セット、ハイカウンターのテーブル(イス10脚)が並べられている。
この施設は、2024年に100周年を迎えた社会科学系の学部・大学院の同窓会「凌霜会(りょうそうかい)」が記念事業として企画し、公益財団法人「六甲台後援会」が約3000万円を大学に寄付、大学がそれを元に施工した。

(写真:ベルカン、六甲台後援会、凌霜会、大学の代表がプレートを除幕)
●「知と友情を育む場所に」「新しい活動やアイデアが育つ場になる」
竣工披露式では、大学側を代表して金京拓司・経済学研究科長がマイクの前に立ち、コロナ禍が収束したことを実感する空間だと紹介。「学生たちが自由に語らう場として設けられた。凌霜会、六甲台後援会に心より御礼申し上げます」とあいさつ。
企画した凌霜会の小堀秀毅・理事長は、「学生、大学関係者が心をなごませ、知と友情を育む場所になることを祈っています」と語りかけた。
資金を寄付した六甲台後援会の稲垣滋・理事長は、「(大学の部局からは)学生の憩いの場が少ないとの話を聞いた。そこで、教育の充実に対する助成とさせていただいた。ここに集うみなさんが卒業したら、こんどは母校の支援者となってほしい」とメッセージを述べた。
学生を代表してベルカン(神戸大六甲台学生評議会、法・経済・経営学部ゼミ幹事会)代表の阿座上凌太朗さん(経済・3年)が、「人とつながって、挑戦する、そんな居場所になると思う。新しい活動やアイデアが育つ場になると感じている」と、お礼の言葉を述べた。

(写真:座り心地を確かめるベルカンのメンバーら)
東京から駆けつけた、凌霜会の小堀理事長(1978・営卒)は、「(きょうのように)天気の良い日は、気持ちも晴れると思います。私の学生時代は食堂が溜まり場だったけど」と、取材に答えた。
●池にいたメダカや金魚は附属中等教育学校に
なお、大学担当者によると、池にいたメダカや金魚は「明石市にある神戸大学附属中等教育学校に引き取ってもらいました」という。
(写真下:六甲台第1キャンパスの本館と第3学舎の間の中庭に完成した「凌霜ガーデン」)

了
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