防災 
神戸大の危機管理体制 学生自身も備えを

 震災から15年。災害が起こったときの大学から学生への連絡体制、大学の普段の備えはどうなったのか。総務のコンプライアンス(法的研究費不正防止)室、学生委員協議会に取材した。

神戸大では危機管理委員会を2008年4月に設立。緊急時の危機管理マニュアルの作成などを行っている。普段はコンプライアンス室が兼任。食糧・水・毛布などの備蓄品管理や職員の避難訓練などを担当している。学生対象の避難訓練は「日にちなどが調整できず、現在は行っていない」(担当者)。

加えて大学側は、緊急時の対応連絡や安否確認を行うための、学生との連絡体制の構築を急ぐ。学生が入学時に登録したメールアドレスは、その後の変更が届けられていない場合が多い。また、変更されにくい電話番号を用いるのも非効率的だ。1995年の震災時の安否確認、2008年の経済学部はしか休講の連絡は一人ひとりに電話で行ったが「すごい労力だった」。

新たな連絡手段として、休講情報を掲示している携帯電話用の学生向け掲示版を改装中だ(今年3月完成予定)。これが改装されれば、学生がより手軽に大学からの緊急情報を得られるようになる。 

 大学側は「携帯電話のメールアドレスなど変更があれば各学部の教務に届け出ること」、「神戸大HPの危機管理マニュアルに目を通すこと」を学生に要望している。大学に頼るだけでなく、学生も普段から、有事の際に情報を得られるようにしておくことが大事だ。

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