意識調査 1.17を「震災の日」と意識できますか?
被災地の意識 依然高く 地域差はっきり

 神戸大学ニュースネット委員会では震災特集『「今」震災を伝えたい』の一環として阪神・淡路大震災に対するアンケート調査を実施した。アンケートは神戸大の各食堂で行ったほか、教授の協力により授業中に実施。660人から回答を得た。

 「1月17日と聞いて、あなたは震災が起きた日だと意識できますか?」という質問に対して、神戸大生の回答は「はい335人、いいえ325人」とほぼ半分に分かれた。しかし、震災当時の居住地別に見ると、兵庫県では「はい119人、いいえ27人。」対して、大阪では「はい77人、いいえ82 人。」兵庫・大阪以外では、「はい139人、いいえ216人。」ここから、地域による意識の差がはっきりとしていることが解る。

 「体験した、あるいは聞いたことで覚えていることはあるか?」という質問に対して被災地出身者からは「灰が降っていたこと 隣の区で起きていた火災のものだった」(神戸市)、「体育館で寝た、炊き出しのために並んだ」(西宮市)「空が変な色になった」(神戸市)といったなまなましい回答が寄せられた。

 また、震源地から離れた地域でも「テレビで一日中地震について放送していた」(徳島県)、「家が倒壊したため転校生が地元の学校にきた」(鳥取県)など、直接の被災地とは違う形の記憶が。震災の与えた影響が、阪神地方だけでなく広範囲に及ぶことがうかがえた。


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