意識調査 神戸大生の防災意識は
7割対策とらず「危機感持てない」

神戸大学ニュースネット委員会では阪神・淡路大震災に対するアンケートを行い、地震に対する備えについて意識を調査した。

「現在、地震が起きた時のために何かしていることはありますか?」という質問に対して全体をとおして「はい197人、いいえ459人」と備えができていないことが浮き彫りになった。1人暮らし、実家で分けてみると1人暮らしは「はい78人、いいえ287人」実家は「はい119人、いいえ172人」となった。

 現在、備えをしていない理由ついては「起きないでしょう」「めんどくさい」「あまり危機感を持てないため」といった地震に対する意識の低さが見られるほか、「優先順位が低い」「それよりも就職活動や研究のほうが大事」「下宿だから仮の住まいの感覚がある」といった声が出た。「今後、地震に対する備えをしようと思っていますか?」という質問に対しては、「はい367人、いいえ207人」。「しないといけないのはわかるけど、つい」といった、意識はできていても行動に移せていない学生の実態が結果にあらわれた。

◯人と防災未来センター 広報担当・直田忠士さんの話
・学生と防災について
「自分の身を守り、人を助けること。若い人の力は年寄りに比べると強い。隣近所で、避難したときにだれがいないなどわかるようになれば人命救助につながる。横を通るときにただあいさつをするだけでもいいのでコミュニケーションを普段からとって、住んでいる人たちがどういう人なのかを気にかけて」
・これからの防災について
「(これから注意すべきなのは)東南海地震。津波の被害など、震源地でなくともそういう備えを考えた方がいい。(下宿生は)永住しないからしょうがないかもしれないが、地震に限らずこういったこと(防災知識)を知っておくことが大事」


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