附属病院で患者が出血性ショック死 遺族は提訴へ

神戸大医学部附属病院で腎臓組織の一部を取り出し検査する「腎生検」を受けた男性患者が五月中旬、出血性ショックで死亡していたことが、六月八日にわかった。遺族は病院側を提訴する構え。【6月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 産経新聞によると、病院側は出血性ショックによる死亡は認めたものの、腎生検後の検査は適正で、止血も確認したとしている。関係者によると、この男性患者には膠原病の疑いがあり、別の病院から転院。その後五月十六日に腎生検を受けた。この結果、男性患者が厚生省指定の特定疾患「全身性エリテマトーテス」であることが判明した。しかし検査後の翌十七日、男性患者は出血性ショックにより死亡。専門医は、出血を伴うことの多い腎生検だが、初歩的な検査を適正に行えば死亡することは考えにくく、検査を行ったというなら、検査自体に問題があるのではないかと指摘している。遺族は「納得がいかない」と提訴の準備を進めているという。

 また共同通信は、同病院は男性患者の容体が急変した時点で、兵庫県警生田署へ届け、死亡後には同署の指示で遺体の行政解剖を行った。その結果出血量は約三五〇ccで生命にかかわる量ではなかった。また検査にも問題がなかったことを確認していると病院側は主張している、と伝えている。

 読売新聞の報道では、この男性患者の担当医である千原和夫教授は「出血量は少なく、措置も適正だったので、なぜこういう状況になったのかわからない。行政解剖を行ったが、針の位置や深さも問題はなかった。遺族に治療経過を説明したが、納得してもらえなかった」と話しているという。

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