坂本弁護士一家殺害事件の実行犯とされる、オウムの「建設省大臣」早川紀代秀被告(五一)に対して、七月二十八日、東京地裁で行われた判決公判で、死刑判決が言い渡された。【7月28日 UNN】
早川紀代秀被告は大阪市出身。神戸大学農学部を卒業後、大阪府立大学大学院に進んだ。一九七五年、大手建設会社に就職し、八〇年に退社して独立。八八年ごろ、教団の前身「オウム神仙の会」に入会。教団創設当時からの麻原被告の側近で、教団の総務部長や建設相を歴任。教団の非公然活動や武装化の指揮官とされ、ロシア進出にも大きな役割を果たした。
教団内では、設計技術を生かして教団施設の建設などに携り、「建設省大臣」を務めていた。また麻原彰晃こと松本智津夫被告(四五)の「懐刀」「分身」とも呼ばれていた。
教団を批判した「サンデー毎日」の連載記事をやめさせるため、毎日新聞社に爆弾を仕掛けようと下見に訪れたり、TBSに押し掛け、坂本弁護士のインタビューを収録したビデオを事前に見て放映中止を迫ったこともある。
坂本事件後には、政治家や要人と接触して教団の勢力拡大を図るため、度々ロシアに渡航していた。
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