精神科医の香山リカさんの講演会が午後二時から第一学舎一〇二教室で行われ、約二百人が香山さんの話に聞き入った。【11月11日 神戸大NEWS NET=UNN】
講演会のテーマは「“心の豊かさ”と“自分さがし”」。今、どうして「こころの問題」が取り出されているのかということを、精神病の解離性障害になぞらえて説いた。
ビリー・ミリガンなどの多重人格の例をあげ、「『ひとつの身体にひとつの自己』という観念は、今の時代には通用しない」という香山さん。特に最近、インターネット上で別人を演じる人が増えていることから、電子メディアは新たな自己をつくる作用があるのかもしれないという。「携帯メールでは直接相手と話すときとは少し違った『自分』を見せているかもしれない。こうした身近なことから新たな『自己』を発見してほしい」と香山さんは話した。
神戸市北区の岩崎由可子さん(二六)雑誌に載っていた告知記事を見て来場。「医学的なことをふまえているため、なるほどと思えた。大変おもしろかった」と満足そうに話した。
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