来春卒業する就職希望者のうち内定率が大学生で六三・七%(十月一日現在)で、過去最悪だった前年同期よりも〇・一ポイント上回ったことがこのほど、労働、文部両省の調査でわかった。【11月13日 UNN】
高校生は四二・五%で一・三ポイント上回った。就職の未内定者は高校で推定十三万三千人(前年比六千人減)、大学で十四万二千人(同千人増)。景気は穏やかな回復基調とされているが、新卒の内定率は厳しい。労働省は、以前と違い企業の業績が回復しても新卒採用には慎重で、「即戦力」になる人材を求める傾向が強いのではないかとの分析をしている。
しかし、大学生の就職状況が、やや改善の状況が見られる点について、労働省は求人率も増えており個々の大学に聞いても「昨年より悪い」というところはなく、就職状況は決して悪くないとの認識だ。
大学生の内定率を男女別に見ると、男子は六六・〇%(前年比〇・四ポイント減)で過去最悪。一方、女子は五九・七%で二・〇ポイント増加した。文系の内定率は六二・六%と前年と同じだったが、理系は六八・四%で前年より〇・四ポイント上回った。特に国公立の理系は七二・八%で四・三ポイントも改善した。 地域別にみると近畿地区は五九・二%で前年より九・〇ポイントの低下が目立っている。文部省は景気回復が近畿などには及んでいないとの見方を示したが、労働省は、大学に聞くとそれほど厳しい状況ではないと見解が分かれた。
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