神戸大(野上智行学長)と神戸商船大(東灘区・原潔学長)は七月二十五日、二〇〇三年十月を目標に統合することで合意し、両学長が神戸大で合意書に調印した。新大学の名称は「神戸大学」になる見通し。近畿の国立大間では初、全国では四例目の合意となる。【7月25日 神戸大NEWS NET=UNN】
両大学の統合検討に関しては、神戸大では昨年十二月二十一日の評議会で満場一致で了承、神戸商船大でも同日の教授会で賛成多数で了承され、検討が開始された。以来、両大学間で三回の協議会が行われ、神戸商船大では七月十二日、神戸大では十九日に最終的に統合が承認され、今回の統合決定に至った。
調印式には神戸大からは野上学長と石川・浦辺両副学長らが、神戸商船大からは原学長や西垣副学長らが出席した。合意書によると、「両大学が有する世界的な大学間ネットワークを総合化することによって新しい学際的な教育分野を切り拓き、個性豊かな総合大学としてさらに発展する」ことが主な狙い。
調印の後に行われた記者発表では、野上学長は「今回の統合は両大学がお互いにないものを補完しあい、個性輝く総合大学となる上で大きな意義がある。一層の国際化を図り、国際的視野を持った人間を育成するために、海に開かれた総合大学としてより発展することを目指したい」と述べた。原学長は「総合的な神戸大と連携することで、海を中心に一層効果的に活動でき、より社会に貢献できると思う」と話した。
新大学の学生受け入れは二〇〇四年四月が目標。両大学では「管理・運営体制等検討分科会」、「教育研究組織検討分科会」、「教養教育実施体制検討分科会」、「教育研究センター等検討分科会」、「学生生活等検討分科会」、「事務組織体制検討分科会」の六つの分科会を設置し、両大学の委員で検討を進めていく。年内に各分科会が具体的な骨組みをまとめる予定。
(7月26日午後2時更新)?
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