関西学生ラクロスリーグ男子のファイナル3決勝戦、神戸大-関学が11月24日、宝ヶ池球技場で行われた。前半のリードを守りきった神戸大が9-7で勝利し、関西5連覇を果たした。【11月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】
今回、雌雄を決した関学は、ファイナル3準決勝で下した京大と同じく、リーグ戦では後れを取った相手。リーグ連覇もかかった上に、関学は以前からのライバル同士。「選手全員、絶対負けたくないと思っている」(筒井主将)と気合い十分で臨んだ。
前半は終始、神戸大が主導権を握った。開始1分にAT京田が先制点を挙げて波に乗ると、パスワークの冴えと1on1の強さを武器にテンポよく攻め立てる。守備もマンツーマンディフェンスがうまく機能し、7-1で前半を折り返した。
しかし、後半に入ると、関学の速攻で猛追される。関学・AT大塚、近藤らに、中盤からのカウンターを次々に決められ、2点差まで詰め寄られる。だが、エキストラマンディフェンス(反則で守備選手が退場している時間)など、踏ん張りどころで失点を許さなかった神戸大が9-7で優勝を果たした。
「優勝や5連覇なんか気にせずに、この舞台を楽しんでやれ」。試合前、選手にこう声をかけた谷所ヘッドコーチ。「結果はその後についてくる」との言葉通り、80分間の試合終了後、神戸大ラクロス部には前人未到、「関西5連覇」の称号が冠せられていた。
大歓声に包まれたフィールドで、「5連覇、5連覇」と声を上げ喜びあった選手たち。プレー・オブ・ザ・マッチに選ばれたMF服部は「5連覇最高。プレッシャーはかかってたけど、ほんとに嬉しい」と満足そう。部のОBでもある谷所ヘッドコーチも、「プレーヤーとして味わうものとは違う。選手たちにありがとう、と言いたい」と頬をゆるめる。
ひとまずの目標を成し遂げた神戸大だが、この後も全日本選手権へと戦いは続く。筒井主将は「先があるから、まだ(優勝の)実感はない」と気を抜かない。全国に向け、「疾風ラクロス」に磨きをかける。
●関西学生ラクロスリーグ、ファイナル3決勝(11月24日・宝ヶ池球技場)
【男子】
神戸大 3 4 1 1=9
関学 0 1 3 3=7
【神戸大】服部2、竺2、江、野村、筒井、京田、古賀
【関学】近藤4、中塚3
▽最終順位 1位神戸大、2位関学、3位京大、4位立命、5位流科大、6位甲南大、7位関大、8位同大
【女子】
同大 9 4-2 3 関学
5-1
【同大】茶本4、山下2、大西、杉原、藤井
【関学】竹形2,井上
▽最終順位 1位同大、2位関学、3位武庫女大、4位神女院大、5位大国大、6位大谷女大、7位京産大、8位神戸親和女大
●表彰選手(神戸大選手受賞分のみ)
▽最優秀選手賞 服部高行
▽ベストMF 服部高行
▽ベスト10 服部高行
筒井経
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