全国の11の大学が参加した「大学落研フェスティバル2002」が12月22日に池田市民文化会館で行なわれ、神戸大の落語研究会も出演。落語や中喜利で会場の喝さいを浴びた。【12月22日 神戸大学NEWS NET=UNN】
フェスティバルは池田市などが主催となり、全国の大学の落語研究会などに呼びかけたもの。今回が初めての開催で、神戸大、阪大、関大、京女大、近大、追手門学大、大芸大、岡山大、愛媛大、鳥取大、東京大の学生が参加した。それぞれの特色を出した「笑い」の競演に、延べ300人以上の観客からは笑い声が絶えなかった。
神戸大落語研究会からはみなと家どぜうさん(工・2年)が落語で登場。披露した演目「書割盗人」では、一文無しの男が絵師に頼んで、家の壁一面に豪華な家具を描いてもらったことが事件の発端に。描かれた家具を本物だと勘違いした泥棒が侵入し、家主の男と珍妙な掛け合いを展開する。
全身で人物の感情を表現した演技に、最前列の観客は「これはスゴイ」と息を飲んでいた。一方、「いつもと違い、(他大学生と)勝負するみたいな感じだったので、必死で練習した」とどぜうさん。他大学生の出し物では、ラジカセを相方に漫才をするなど異色の「笑い」もあったが、「書割盗人」では観客の川上淳子さん(鳥取大・1年)が「場面転換で人物が分かりやすく工夫されていた」と言うように、正統派の落語で抜群の巧さを見せた。
このフェスティバルは来年も開催される予定で、参加大学数も増える見通しだという。どぜうさんは「大きな舞台で演じられるのは嬉しい。(来年も)どんどん参加したい」と意欲を燃やす。
【写真】みなと家どぜうさんの「書割盗人」で、泥棒が家に忍び込んだ場面(12月22日・池田市民文化会館で 撮影=岩崎昂志)
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