完全復活の六甲祭が開幕 初日は6500人が来場

 11月11日、第44回六甲祭が神戸大学六甲台第1キャンパス(神戸市灘区)で始まった。コロナ後4年ぶりにフード販売が再開し完全復活となった。約80団体による模擬店や学舎内出展、ステージ発表のほか、神戸出身の女優である平祐奈さんの講演など様々な企画が行われた。12日には吉本の芸人によるお笑いライブなどが予定されている。<ニュースネット取材班>

(写真:第44回六甲祭の階段アート。2023年11月11日、六甲台第1キャンパスで撮影)

 六甲祭は、六甲台第1キャンパスで11月11日(土)、12日(日)の2日間にわたって開催される。去年は感染症対策のため、模擬店での食品販売や学内での食事が禁止され、来場客が限定されていた。しかし今年は模擬店のフード販売が再開した上、入場制限も撤廃され、六甲祭の完全復活となった。子どもから他大学の学生など、さまざまな人が六甲祭に訪れた。

約80の模擬店や学舎内出展

 今年は、約80団体による模擬店が出店した。模擬店は、六1キャンパスにあるグラウンドと第1学舎付近の前庭エリアの2カ所に展開した。
 11日は、木枯らし1号の影響で気温が低かったため、模擬店ではおでんやトルネードポテトなどの温かいフードが人気だった。その他にもわたがしやチュロス、小籠包など多種多様なフードが並んだ。
 六1キャンパス正門近くで大学生が運営するカフェであるink BOOKs&COFFEEは「本気のコーヒー」を販売した。購入した他大学の男子学生は、「とても美味しかった」と話した。

(写真:グラウンドエリアの模擬店の様子)

  学舎内出展では、20以上の団体がさまざまな企画を実施した。
 今年7月に文化総部に再加入した映画研究部は、第1学舎232号室でオリジナル映画4本(うち2本は新作、残り2本は過去作)を上映した。

 第1学舎208号室では、美術部凌美会が32点の立体造形や絵画などさまざまな作品を展示した。
 部員の品田梨花(国人・1)さんは、「私の場合は、3ヶ月かけて(作品を)作った。具体と抽象を組み合わせた画面構成にしようと思った。思春期の少年の、見えるようで見えないような、自分や他人のことも分かりそうで分からないという曖昧さを表現したかった」と話した。

(写真:美術部凌美会の品田さんの絵画)

 すべての人にとって過ごしやすい神戸大を目指す学生団体である、みんなの神大実現プロジェクトは、第1学舎211号室で本や論文の展示や参加型展示などを実施した。
 部長の伊東佑莉さん(国人・2)は、「(今回の展示が)周りの物事について考えはじめる場となってほしい。神戸大でも安心できる場があるということを困難を抱えた人に知ってほしい」と語った。
 また、六甲祭実行委員会によるリアル謎解き脱出ゲーム「URY×FAMILY」が大盛況を博した。11日16時頃には長蛇の列ができ、約1時間待ちとなっていた。

女優の平祐奈さんによる講演会

 六甲台講堂では、神戸生まれの女優である平祐奈さんによる講演会が行われた。11日10時から整理券の配布も行われた。
 講演会では、平さんと六甲祭実行委員による対談形式で、母親が勝手に応募した映画のオーディションに合格して女優になったという経緯や、ドラマ『ほんとにあった怖い話』収録時のエピソード、姉・平愛梨さんと共演してみたいという望みなどを話した。また、「困難なことを選ぶ」という自らの座右の銘や、六甲・神戸大学との関わりのほか、自身の美の秘訣などについても語った。
 平祐奈さんのファンで、愛知県から来たという男性は、「クラウドファンディングのリターンで平祐奈さんのサイン色紙をもらった。彼女の頑張りが伝わってくるような講演だった」と話した。男性は、明日は平祐奈さんの舞台を見に行くという。

(写真:講演会で自身の半生を語る平さん)

個性豊かなステージ企画や路上ライブ

 グラウンドエリアでは、六甲祭実行委員会主催の「Rokko Rock on fes.」や神戸大学放送委員会による「King of Stage」、第1学舎前では応援団総部による「園遊会ステージ」が開催された。
 メインステージで開催された「Rokko Rock on fes.」では、神戸で活動するオルタナティブ・ロックバンドであるNEW VSIONが、14時から演奏した。
 NEW VSIONのライブを観た高校生は、「バンドも観客も笑顔で楽しそうだった。自分も楽しんだ」と話した。

 コピーダンスサークル「Etoile」に所属する娘のダンスを観たという母親は、「(娘が)練習で遅く帰ってきたりするのを見ていたからすごいなと思った。たくさん練習していて上手だった。掛け声もすごかった。(その子がステージの)真ん中にきたら、(客席から)名前の掛け声してあげるんやなぁ」と笑った。

 園遊会ステージでは、アカペラサークルGhanna Ghannaによる発表が行われた。15時半ごろには、「ハモネプ2023」で準優勝を飾った「ふなで」がアカペラを披露し、たくさんの観客が集まった。

(写真:アカペラを披露するGhanna Ghannaのメンバーたち)

 さらに、軽音学部やジャグリング、書道などさまざまな団体が路上でパフォーマンスを披露した。六1キャンパス正門前の大階段にあるステージでは、軽音学部ROCKが終日演奏を披露した。

 他大学から訪れた学生は、路上パフォーマンスについて「(場内のどこにいても)路上ライブの音が途切れずに聞こえてくるが、音が被らないように配置されているのがすごいなと思った」と話した。

(写真:軽音学部ROCKの大階段ステージのライブの様子)

 奈良女子大学の学生2人は「友達が神大で『ぜひ来てほしい』と言われたので来た。模擬店でチュロスと焼き鳥とベビーカステラとたこせん、たませんを食べた。いろんな所で演奏会などをやっていて、学園祭の規模が大きいなと感じた」と話した。

 茨木市から訪れたという40代の女性2人は「ダンスサークルDance Crew Jetterに所属している娘の応援で来ました。娘は3年生だが、コロナの影響で(娘の活動している様子を)ずっと見られなかったから良かった。紅葉も綺麗だった」と話した。

 12日には、引き続き模擬店や学舎内出展、ステージ企画などのほか、吉本芸人によるお笑いライブ、学生による筋肉自慢「URIBODY」が行われる予定だ。

▽六甲祭、15500人来場 六甲台に笑顔

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る