平成14年度卒業証書・修士学位記授与式が3月25日、神戸ポートピアホール（ワールド記念ホール）で行われ、学部・大学院あわせて3574人が神戸大学を巣立った。【3月25日　神戸大学NEWS　NET＝ＵＮＮ】

　今年の卒業生は学部等卒業生が2515人、大学院修士課程（博士前期）課程修了者が1059人。午前中は雨が降っていたためか、例年に比べて早々と式場に入る人も多かったが、会場は友人たちとの再会を喜ぶ声で包まれていた。
　式は、午前10時30分から開始。はじめに行われた卒業証書・学位記授与式では、学部などを代表して証書を受け取った受領総代たちが、緊張しながらも時折笑顔を見せながら壇上に上がっていた。
　式辞では、野上智行学長が、前身校の神戸高商時代の開学精神「真摯・自由・協同」という言葉を紹介。「真摯な態度で自由な立場から自己を見直し、新たな人間関係構築を、違いを乗り越えて協同する営みで具体にできる」と卒業生の新たな門出を祝福した。
　式が終わるころには天候も回復し、雨上がりの陽気のなかで記念撮影や胴揚げの喧噪が再び会場前に響き渡った。「予想外の、波乱万丈の大学生活だった。4年間で得たものは、いろんな人とのつながりでした」と快活に笑うのは、体育会で幹事長を務めた小池通輝さん（国文・4年）。また、応援団で団長を務めていた西田健志さん（国文・4年）は、「応援団でしてきたことと同じように、（仕事でも）いろんな人を喜ばせたい」と、新生活への決意を込めた。