全利用者分を変更 学内パスワード

 大学のウェブ版休講掲示板システムへの不正侵入を受けて、学術情報基盤センターでは7月4日の午後6時から6日にかけて、全利用者のパスワード変更作業を行うことが分かった。【6月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 変更するのは、休講掲示板システム利用に用いられていた、学生や教職員ら合わせて約2万3000人分のパスワード。変更後は、現在停止している学外からのメール取り込みなども通常の形態に復帰する。
 センターでは、侵入発覚後の6月17日から新パスワードへの変更を呼びかけており、30日までに変更されない利用者分については強制的に新しい初期パスワードへ移行させる。ただし、期限までに変更された利用者についても、初期パスワードは変更予定。初期パスワードはパスワードの再発行時などに必要になるもので、変更後の学内システムの利用については、6月30日までに自分で新しく設定したパスワードがそのまま使用できる。
 また、変更期間中の4日午後6時から6日までは、パスワードを入力してセンターのシステムに接続するサービスが利用不能。学内のパソコンはログイン画面でパスワードを要求されるため、ほぼすべての端末が利用できなくなる。週末に行うため、授業などへの影響は少ないと見られるが、センターではパソコンルームやメールでの課題提出などについて教官と調整を進めている。
 センターによると、初期パスワードへの変更の通知については、7月7日からを予定しているが、詳細は未定。各部局を通じての配布が考えられているが、具体的な時間や受け渡し場所などは決定次第、センターのHPで告知するという。

 今回の侵入は、米航空宇宙局(NASA)からの指摘で17日に発覚した。休講掲示板システムのセキュリティホール(欠陥点)を利用して、不特定多数の学外サーバーに接続するプログラムが不正に組み込まれていたという。
 情報管理室の調べでは、6月9日から本格運用するための試運転をしていた4月21日に侵入されたと見られる。6月月17日午前0時にNASAからの「休講掲示板システムがNASAのサーバーに何度も不正な接続を試みている」というメールでの指摘を受け、5分後には職員が接続を遮断。翌日9時ごろにはシステムを停止した。NASA以外のサーバーにも不正接続をしていたかどうかは、記録を消されていたため不明という。
 これに対して一部の報道機関では「神戸大サーバー侵入はNASA目的」と報じられたが、情報管理室では「NASAだけにアクセスしていたわけではないはず。指摘があったというだけ」と困惑している。

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