沖縄古謡を披露 エルデ合同演奏会

 神戸大混声合唱団エルデ、阪大混声合唱団、京大音楽研究会ハイマートの3団によるジョイントコンサート「瞬間(いま)よ!」が7月5日、尼崎アルカイックホールで開かれた。【7月5日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 京阪神の3国立大の合唱団が集まった今回のコンサートには、827人の観客が訪れた。
 コンサートは、各合唱団個別のステージと、3団の合同ステージで構成。一番手を務めた神戸大エルデは、沖縄古謡に題材をとった混声合唱組曲「真南風(まふぇー)の祈り」を披露した。
 指揮者の和田野飛鳥さん(発達・3年)が推したというこの組曲は、田植えや雨乞い、祭りなどで歌われる沖縄の土着的な歌詞に「ヘイ」、「ヨイサ」と陽気なかけ声が飛び交う。「沖縄の民謡と、西洋の合唱のまぜ合わせがおもしろい」と、団長の内田賢吾さん(発達・3年)。男声と女声のかけ声が呼応し合うような勢いのあるアカペラで、「島唄」を表現した。
 最後の合同ステージでは、3団あわせて180人以上の部員が、作曲家・信長貴富さんの委嘱初演作品「混声合唱組曲『春のために』」を合唱。詩人・大岡信の作品をもとに、今回のコンサートのために作曲されたもので、表題作と、「時間」、「春、少女に」、「青年に」の4曲からなる。
 「時間」、「春のために」の駆けるようなメロディから、「春、少女に」の力強いアンサンブルへ。客演指揮・ピアノにプロ奏者を迎え、男声・女声180以上の声がときに交錯、ときに一体となって青春の詩を歌い上げた。4曲目の「青年に」で緩急のある旋律を披露した後は、客席からの鳴り止まない拍手に、アンコール「きみ歌えよ」で応え、コンサートの幕を閉じた。
 コンサート全体の実行委員長もつとめた内田さんは、「委嘱初演で、この人数でやる意義は重大。歴史を作ってるっていう誇りがある」と満足感にあふれた表情。観客として訪れていた同大合唱団の男子学生(1年)も、「最後のステージが歌声と歌詞がマッチしてて印象に残った」と話した。

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