西塚元学長は選外 ノーベル賞

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は11月6日、今年のノーベル医学・生理学賞受賞者を発表し、米英の2人の大学教授が選ばれた。受賞候補の一人に並べられていた神戸大の西塚泰実元学長(医学部名誉教授)の受賞は持ち越された。【10月6日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 2人の受賞者は、米イリノイ大のポール・ラウターバー教授と、英ノッティンガム大のピーター・マンスフィールド名誉教授。「核磁気共鳴映像法(MRI)に関する発見」が受賞理由で、人間の体の内部を傷つけずにみることができ、がんの診断や脳の検査などに広く使われているMRI開発の基礎を作った。人体を磁場に入れた時の反応を利用するもので、ラウターバー教授は1973年に体の構造を画像化するための基本原理を発表し、その後にマンスフィールド名誉教授が高速で画像を得る方法を開発した。
 賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億4000万円)で、2人で半分ずつわける。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。

 神戸大の西塚名誉教授は、細胞内の情報伝達機構を解明した研究で知られる。昨年に引き続き、過去20年間の論文引用件数などをもとに、米文献データ会社トムソンISIが独自に選んだノーベル賞候補の研究者のうちの一人にも数えられていた。多数の科学賞受賞や、文化勲章受章などの経歴がある。
 当日は報道陣らも大学に詰め掛けて職員らとともに審査結果の発表を待っていたが、西塚名誉教授の受賞はならず、「神戸大発ノーベル賞」は持ち越された。

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