関西学生女子タッチフットボールリーグ秋季の最終節、神戸大-聖和大が11月9日に聖和大グラウンドで行われた。21-20で接戦を制した神戸大は5年連続5度目の優勝を果たした。【11月9日 神戸大学NEWS NET=UNN】
守備が光った試合だった。前半は攻撃時間こそ少なかったが、DT金島らのQBサックなどで聖和大の攻撃を封じ込む。攻撃はQB岸田のランを軸に攻めながら、第2Q2分にWR池田へのTDパスで先制。しかし、その後のシリーズで失点し、2Q終了直前にインターセプトから反撃されると、7-14で前半を折り返す。
後半に入っても一進一退の展開が続く。試合が動いたのは終了1分前だった。それぞれTDを追加して14-20とした後、30ヤードからの神戸大の第1ダウン。いつもはWRの池田が、QBのポジションに立つ。スナップと同時に一直線に走り出し、守備の中央を突き破ると、そのままエンドラインまで疾走した。劇的な同点TDの後は決勝点のTFPもきっちり奪取。残り時間は聖和大の攻撃をしのぎきり、21-20で競り勝った。
試合後、互いに抱きしめあって喜んだ選手たち。岸田主将は「本っ当に嬉しい」と破顔した。今岡コーチも「守備はほんとに良かった。彼女たち(選手たち)が考えてきた結果が出た」と評価した。
今年のROOKSは、春に挫折を味わった。秋季は4連覇中の王者がまさかの最下位。厳しい結果への悔しさは、今もチームに残っているという。
「みんなで一つのチームを作りたい」とは、岸田主将が常に口にする言葉。この試合で「ベンチもコートも一つになった」(岸田主将)という第4Qの同点TDは、ブロックが相手守備の壁をこじ開け、出来た道をQB池田が疾駆した。リーグ最優秀選手にも選ばれた池田は、「みんなの気持ちが一つになった。すごい気持ち良かった」と振り返る。
昨年のリーグでは敗れた宿敵・聖和大に雪辱を果たし、全勝でリーグ5連覇を果たした神戸大。次は学生日本一を決める東西王座決定戦(11月23日、王子スタジアム)が、さらにそこで勝利すれば社会人も含めた日本一を賭けるさくらボウルが待っている。
「日本一は心の奥にしっかりとある。まずは学生日本一を目指します」と岸田主将。念願の日本一奪還へ、笑顔で決意を語った。
●関西学生女子タッチフットボールリーグ最終節(11月9日・聖和大グラウンド)
神戸大 0 7 7 7=21
聖和大 0 14 6 0=20
▽最終順位
1位 神戸大
2位 聖和大
3位 関学
4位 武庫女大
5位 京府大
6位 同大
▽リーグ表彰選手(※神戸大選手のみ記載)
MVP(最優秀選手) 池田純子
ベストオフェンス 岸田千春
ベストディフェンス 佐々木和佳
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