関西学生アメフットリーグ神戸大の最終戦、甲南大戦が11月30日、神戸ウイングスタジアムで行なわれた。神戸大は守備からリズムをつかみ、20-0で今季初勝利を収めた。【11月30日 神戸大学NEWS NET=UNN】?
神戸大はファーストシリーズを甲南大守備に抑えこまれ、流れの悪い立ち上がり。しかし、次のシリーズでDB松田が甲南大のパスをインターセプトすると攻撃が前進を始める。K吉村が2本連続でFGをはずしてしまうが、その後も守備陣が耐え、ペースを握る。
そして、第2Q11分にはQB江端からTE中川へ9ヤードのTDパスが決まり先制すると、前半終了間際にはFGを追加。甲南大を突き放す。後半に入っても神戸大は流れを離さず、第4Q10分に2つめのTDを、試合終了直前に2本目のFGを決め、20-0で今季初勝利を収めた。
「勝ってうれしいはずなんだけど、ほっとしたという気持ちの方が強い」。今秋、初めて岩田主将の表情がゆるんだ。攻守ともに甲南大を圧倒しての勝利。「やっとまともな試合ができた」と矢野ヘッドコーチが話した通り、ミス、反則をせずに試合をこなした結果だった。
そんな中でも光ったのは守備。ラン、パスともに甲南大攻撃を止めつづけ、トータル99ヤードに抑え込んだ。特に第1Qに飛び出したDB松田のインターセプトには岩田主将、矢野ヘッドコーチがともに「あれが大きかった」。ファーストシリーズでオフェンスが完璧に止められ、不利なフィールドポジションから始まった甲南大のシリーズで飛び出し、流れをぐっと引き寄せた。
この試合の勝利で神戸大のリーグ7位が確定。入れ替え戦の相手は、大院大に決まった。大院大はW杯日本代表コーチを務めたこともある高野元秀コーチを2001年に招聘して以来、着実にステップアップしてきたチームだ。
「パス中心のNFL思考のチーム。パスをどこまで止められるか」と矢野ヘッドコーチ。絶対に負けられない入れ替え戦。その勝利の鍵も、やはりディフェンスが握っているようだ。
●関西学生アメフットリーグ(11月30日・神戸ウイングスタジアム)
神戸大 0 10 0 10=20
甲南大 0 0 0 0=0
※この試合の結果、神戸大は1勝6敗でリーグ7位が確定。12月13日に行われる1部2部入れ替え戦で大院大と対戦する。?
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