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- 白い花を手向け追悼 六甲台で献花式
阪神・淡路大震災で犠牲になった学生、教職員ら神戸大関係者44人を悼む献花式が1月16日正午より、六甲台学舎の震災慰霊碑前で行われ、遺族や職員ら約70人が訪れた。参列者はそれぞれの思いを込め、慰霊碑の前に白い花を重ねた。【1月16日 神戸大学NEWS NET=UNN】
震災慰霊碑は、港町、神戸を一望できる六甲台学舎の前庭にある。毎年1月17日に、犠牲者を追悼する献花式が行われている。震災から9年を迎えた今年は、センター試験が17日に実施されるため、一日前倒しされた。
正午に始まった式には、学長をはじめ、副学長、学部長らも参列。六甲山からの冷たい風が吹く中、参列者は静かに黙祷を捧げた。続いて、用意された50本白い花が、参列者の手で慰霊碑の前にゆっくりと並べられていった。式後、野上智行学長は「昨年、神戸大は神船大との統合などさまざまなことが起きた。犠牲者の方には、神戸大が世界で一流の大学を目指すと報告した」と話した。
犠牲者の一人、加藤貴光さん(当時=法・2年)の母、律子さんは、献花式に参列するため広島から来た。「明日、センター試験があると聞きましたが、息子が試験を受けていたのが、まるで昨日のことのよう。息子を失った悲しみは消えることはありません」と、途中声をつまらせながら今の思いを語った。
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