アメフットの「NEW ERA BOWL」2004が7月10日、大阪市長居球技場で行われた。この大会は、関西の8大学とハワイ大、カリフォルニア大の選抜選手が2チームに分かれて対戦するもの。試合は、第4Qから鳴り出した雷のために、9-7、残り1分15秒で中断。特別ルールによって結果はドローとなった。【7月10日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大からは選手9人(怪我による辞退2人を除く)、スタッフ4人が選抜され、ハワイ大、近畿大、関西学大、関西大から編成された「ブルースターズ」として出場。カリフォルニア大、立命大、京大、同志社大、龍谷大から為る「ホワイトスターズ」と対戦した。
前半、ブルースターズはQBにハワイ大J.ウィルドンを起用し、WR福井(関西学大)とRB松田(関西大)を中心に攻撃。一方のホワイトスターズは、RBJ.イグバー(カリフォルニア大)の速さを生かしたラン攻撃が目立った。
第2Q立ち上がり、相手チームのファンブルを抑えて敵陣中盤で攻撃権を得ると、QBウィルドンからWR福井への23ヤードパスが成功して、残り1ヤード。これをWRC.ハーバート(ハワイ大)がTDパスを受けて、ブルースターズが先制点を奪う。続くホワイトスターズの攻撃で自陣残り21ヤードからの相手FGをDB渡辺(関西学大)がブロック。それをレシーブしたDBG.ライト(ハワイ大)が53ヤードの特大ランで得点のチャンスを得ると、K小笠原(関西学大)のFGで9-0とする。しかし、第2Q残り1分でホワイトスターズのQB池野のパスを、抜け出したWR長谷川が受けて単独ラン。9-7とされる。
第3Qはともに譲らない攻守をみせて、得点なし。第3Q終盤から雨が激しく降り始めると、第4Q残り1分15秒、ホワイトスターズが敵陣深くまで攻め込んだところで雷のため試合が中断してしまう。30分ほどの中断の後、続行不可能と判断されて試合終了。協議の結果、試合はドローということになった。MVPは、両チームから1名ずつ、J.ウィルドン(ブルースターズ)とJ.イグバー(ホワイトスターズ)が選ばれた。
神戸大からはDB矢野川がスタメン出場。LB清水やRB森らも途中出場した。「 ここに選ばれてくる選手は意識が違う。これがうまくなるかどうかの差につながっている」(LB清水)と、今回の他大学主力選手との共演を振り返った。今回、QB江端は試合出場の機会はなかったが、「練習を通して、思っていた以上の(他大学との)差はなかった」と手ごたえを感じたようだった。
めったにない雷での中断。NCAのルールを適用するなら、中断時の得点で勝敗が決められブルースターズの勝利であった。しかし、審判、監督、コーチ陣の協議の結果、特別ルールの適用でドローとなった。日本では、このようなときに対応できるルールが確立されていないという問題も浮き彫りになった。(記者=武井礼美)
●関西学生アメフットNEW ERA BOUL2004(7月10日・長居球技場)
ブルースターズ 0 9 0 0=9
ホワイトスターズ 0 7 0 0=7
▽神戸大選抜選手
NO.10 QB 江端克任(4年)
NO.25 DB 矢野川源(3年)
NO.32 RB 森 健次(4年)
NO.45 LB 清水聡(3年)
NO.51 LB 奥野智晴(4年)
NO.53 OL 水谷好宏(3年)
NO.54 OL 家入紘史(4年)
NO.67 DL 中西俊太(3年)
NO.73 DL 池渕雄介(4年)
NO.80 WR 立澤良和(4年)
NO.83 TE 中川和騰(4年)
▽同コーチ
萬谷友也
山本浩平
▽同スタッフ
マネージャー 松中俊郎(4年)
田澤知子(4年)
トレーナー 奥村直史(4年)
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