軽音JAZZのコンサートが14日、梅田amホールで行われた。部員の父兄や友人ら関係者など、およそ160人の観客がジャズの音色を4時間に渡って楽しんだ。【8月14日 神戸大NEWS NET=UNN】
浴衣姿の二人の司会者が登場して開幕。トップを飾ったのは映画のセリフがバンド名の由来だという「ピンク色の服は着るな」。特徴はなんと言っても響き渡るハーモニカ。
続いては「TRIO(トリオ)」による、その名もピアノトリオの演奏。ピアノの熟練のテクニックを見せつければ、ベースとドラムが交互に奏でるソロの応酬が耳に残った。
「ノクタンブル」の、テナーサックスと、それに負けじと紡ぎ出されていくピアノの音色に観客たちは圧倒されていた。
「B’(ビーダッシュ)」は、フロントのトランペットとテナーサックスのハーモニーがとても美しく、アラビアンな曲が流れていった。
トランペットの寺田啓彦さんからバンドメンバーへの手紙が読み上げられるという演出で始まった「三ヶ猫」は、どこか切ない雰囲気の曲も交え、心地よいメロディーが流れる。「Cat(猫)」はアメリカではジャズ狂というスラングだという。
そして、トリを飾ったのは今年で35周年を迎える、16人編成のビックバンド「Kobe Mussoc Jazz Orchestra(神戸・マソック・ジャズ・オーケストラ)」。
激しいピアノ、エネルギッシュなトロンボーン、躍動感あるドラム、美しいトランペットなど各ソロにも力がこもる。
そして最後の曲が終わっても観客の拍手は鳴りやまず、アンコールに応えていた。
会場には、立ち見もでて満員の観客。「個人的には、静かな感じでピアノのきれいな『三ヶ猫』が気に入った」と会場を訪れた夫婦だというカップル。
バンドマスターの大塚隆志さん(4年生)は、「部員たちが力を出し切り、いいイベントになったと思う」と安堵の表情を見せた。
「ジャズを通じて人々と交流できれば」と願う大塚さん。ステージを前に宣伝をかねたストリートライブを行い、それを見てコンサートに来た客もいて、とても嬉しそうだった。
「マソック・ジャズ・オーケストラ」は、8月21日、22日の「山野楽器ビッグバンドジャズコンテスト」(東京・府中の森芸術劇場)を控えている。全国の大学40バンドの大会で、初日の午後5時台に出場する。
次回の軽音JAZZの活動は、9月25日神戸ハーバーランドで行われる「長月ストリート」。ここでは一般の人々に向けてストリートライブを行うのだという。次は初秋に神戸で響き渡る、彼らの生み出す音色をぜひ聞いてもらいたい。【8月14日 神戸大NEWS NET=UNN】?
【写真下】アンコールに応えるKobe Mussoc Jazz Orchestraのメンバー。(いずれも8月14日午後8時45分ごろ・大阪梅田amHALLで 撮影=小林沙由香)
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