交響楽団の第54回定期演奏会が12月11日、尼崎総合文化センターアルカイックホールで行なわれた。会場には1000人以上の観客が詰め掛け、団員たちの演奏に聴き入った。【12月11日 神戸大NEWS NET=UNN】?
開場前から、ホールの玄関には多くの人が集まっていた。暖冬とはいえ、夜の尼崎は冷え込む。
午後7時、開演。ワーグナーの歌劇「タンホイザー」序曲から始まる。続いてプロコフィエフの交響曲第7番嬰ハ短調作品131へ。20分休憩のあとは、グラズノフの交響曲第5番変ロ長調作品55。第3楽章は緩やかなテンポで終わるが、第4楽章では始まりから一気に盛り上がりを見せる。そのあと指揮者から観客にお礼の挨拶が述べられ、アンコールのボカリーズの曲へ突入。ラストでの静けさとは対照的に、演奏終了後には大きな拍手が沸き起こり、涙ぐむ団員たちも見られた。
団員である友人の演奏を聴きに来た青山友子さん(発達・1年)は「聴き入ってしまうだけでなく、見入ってしまうステージでした」と、演奏会の迫力を語った。
序曲で指揮を務めた子守恵介さん(工・4年)は「素直に感動できる演奏会になった」とやや興奮気味に話した。
団長の増野祐子さん(農・4年)は「最高です!今までに無いような演奏ができました」と、全体の出来栄えに満足げ。楽屋で増野さんの顔を見て、感動のあまり泣き出してしまう人も。卒団生にとってこのステージは、最後を締めくくるに相応しいものとなったようだ。(記者=小林沙由香)?
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