神戸大学応援団総部吹奏楽部が第37回定期演奏会を12月12日に行った。全体を通して高度な曲が多く、その練習の積み重ねがはっきりと伝わってくる内容だった。恒例のポップスステージでは、今回も観客を楽しませる演出が用意されていた。【12月12日 神戸大NEWS NET=UNN】
あいにくの雨となったが、それでも多数の人が、舞台となった神戸文化ホールへ足を運んだ。
「フェスティバルプレリュード」でステージが幕を開けた。続いて、穏やかな「民衆を導く自由の女神」。
そして「パガニーニの主題による幻想変奏曲」。非常に技巧を凝らされた曲だ。あらゆる楽器のソロが次々と展開されて、短い曲が連なっていくような演奏で、曲はスピードの緩急に、もの悲しい部分と華やかな部分が織り交ぜられている。終盤、パーカッションの後を受けて力強い演奏へと移り、1ステージのクライマックスとなった。
恒例のポップスステージとなったセカンドステージでは、ファーストステージの正装とはうって変わり、ジーンズに黒いTシャツ姿で部員が登場。
「踊りあかそう」では、サマーコンサートに引き続き応援団員も参加してダンスを披露。続いて「バッド ドッグ ノー ビスキッツ(Bad Dog No Biscuits)」では曲に合わせた動きを見せるために、イタズラ犬とそれにあたふたする飼い主、疾走するランナーまで登場。楽しい演出が会場を湧かせていた。
サードステージはバレエ組曲「シバの女王ベルキス」。1、3部では、フルートのソロや鉄琴など高音がきれいに響き渡り、2、4部では銅鑼など打楽器が目立つ激しい曲。
フィナーレを飾る「饗宴の宴」の演奏に、拍手は鳴り止まず2回ものアンコールに応えていた。
友人の演奏を聴きに来たという男子学生は「部員1人1人の気持ちがこめられた演奏が聞けてよかった。」と感想を述べた。
部長の福元健介さん(法・3年)は、「これまで練習してきて1番いい演奏ができました。今回は、難しい曲にチャレンジしたので、練習でもあまりうまくいっていなかった。でも一人一人、一生懸命に演奏できました」と演奏の熱気が冷めない様子だった。(記者=田中義久)
【写真下】ポップスステージでは、部員によるダンスも。いたずら犬と飼い主の、曲に合わせた演出。(いずれも12月12日午後7時30分すぎ・神戸文化大ホールで 撮影=田中義久)
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