共同通信などによると、旧神戸商船大(現神戸大海事科学部)大学院生浦中邦彰さん(事件当時27歳)の拉致・暴行死事件で、兵庫県警が適切に捜査していれば殺されずに済んだとして浦中さんの母親(64)が県に約1億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は12月22日、県警の捜査ミスと浦中さんの死亡との因果関係を認め約9700万円の支払いを命じた。
判決理由で村岡泰行裁判長は「警察官の対応は著しく不適切、不合理で違法性を帯びる」と捜査ミスを厳しく非難。「警察官は浦中さんが暴行を受け死亡することを十分予見することができた。ミスがなければ救出できた」と述べた。【12月22日 UNN】
裁判を終え退廷する時、浦中さんの母親は晴々とした様子で、支援者からのねぎらいの言葉に笑顔で応えていた。
その後の会見で、浦中さんの母親は「判決の内容を読んでむくわれた気がした。裁判所も邦彰に落ち度が無かったことを認めてくれたよと伝えてやりたいと思います。二度と邦彰のような被害者を出さないようにしてほしいと思っております」と話した。【12月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
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