未来へ「満帆」 第2回深江祭にぎわう

 海事科学部の学園祭「第2回深江祭」(主催=深江祭実行委員会)が5月28日と29日、深江キャンパスで行なわれた。ステージ企画を始め、研究施設の一般公開や練習船への体験乗船など、同学部ならではのアイデアで、訪れた人を楽しませた。【5月29日 神戸大NEWSNET=UNN】

 深江祭は、昨年度から始まった海事科学部の学園祭。旧神戸商船大ではもともと「開学祭」と呼ばれる学園祭が毎年催されていた。大学の統合で神戸大海事科学部に生まれ変わったことで、学園祭の名称も変更され、今回が2回目だ。

Photo 昨年は大学名の変更もあり、『変針』がテーマだったが、今年は『満帆』が選ばれた。深江祭という名の舟を、いろいろな人の努力、協力で進めようという想いが込められている。「(深江祭は)まだまだ始まったばかり。運営面では、六甲祭実行委員会からいろいろ勉強させてもらいました」と話すのは深江祭実行委員長の西田慎也さん(海事・3年)。実行委員の何人かは六実の会議にも参加し、運営のノウハウをとり入れたという。「去年以上に、地域や他学部とのつながりを大切にしたい。他学部のサークルも呼んでステージ企画に協力してもらった」と、実行委員が特に力を入れた点を説明する。

 二日間に渡って行なわれたステージ企画では、落語研究会、フォークソング部、能楽部、ガーナガーナなどのサークルが参加。模擬店も昨年より多い24店鋪が出店した。地元の本庄中学の吹奏楽部も演奏を披露し、観客を楽しませた。

Photo 練習船「深江丸」の体験乗船も29日に3回行なわれた。小型船ながら実験、実習用に大型船と同じクラスの航海計器が搭載されている珍しい船だ。1便に1 00人以上の乗船希望者が集まり、沿岸の航海を楽しんだ。乗船した子連れの女性は「子どもが喜ぶと思って乗った。(深江祭のような)地域密着型のイベントがもっと増えるといいですね」と満足そう。

 研究施設も一般公開された。29日には、シミュレーターを使い、航海の疑似体験を行なう施設が開放されていた。操縦者は施設にいながら外国の海などのたくさんの海を航海することができる。
Photo 普段は学生が実際の航海を行なう前に操縦の練習を行なうために用いられているものだ。「実習はけっこうみんな本気でやっています」と来場者に日野さん(海事博士課程・2年)がこのシステムを説明していた。
 複雑な機器を見入っていた学生の親は「海の交通に関わる人は大変な苦労をしているなと思いました」と感想を述べた。
 総合水槽実験室では、船体にかかる水の抵抗を調べたり、錨(いかり)の動きを測定する装置なども公開された。正午頃には実際に装置を動かし、教員が参加者に向けて装置の解説を加えた。

 

【写真中上】深江祭のプログラム紹介をする実行委員会スタッフら。
【写真中下】深江丸の操舵席。教員の説明を聞きながら、乗船客はおよそ1時間の航海を楽しんだ。(いずれも撮影=森田篤)
【写真下】深江丸の外観。体験乗船は最も人気があった企画の一つで、100人以上の人が列を連ねた。(いずれも5月29日・深江キャンパスで 撮影=大野将寛)

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