関西学生報道連盟(UNN)では関西10大学に対し、アスベストを使用した施設があるかについての調査を実施した。多くの大学が、夏季休暇中に業者による学内施設の検査を実施していることがわかり、神戸大は11月に調査を完了する予定。【9月26日 UNN】
アスベストは、空中に飛散したものを吸引すると、数十年の潜伏期間を経て肺癌や 中皮腫などの病気を引き起こす可能性が高い。日本では高度経済成長期にアスベストが大量に消費された。潜伏期間が終わり始 めた近年、アスベストが原因とみられる死亡者の数が増加しつつある。 現在、各大学ではアスベストを使用した施設があるか調査を進めている。神戸大は現在調査中で、現在までにアスベスト使用の報告は入っ ていない。11月に調査完了を予定している。?
京大では1987年から翌年にかけて、吹き付けアスベストの使用状況について 全学で調査しており、現在まで計画的にアスベストの撤去を実施している。機能上 、撤去が難しい施設(理学部附属飛騨天文台の機械室、医学部附属病院の南西病棟地階にある機械室など)については、各室の入口に注意喚起の文書を表示し、立ち 入り制限するとともに、やむを得ず入室する際には防護マスク着用などの対策をと っている。
同志社では文科省の指示で、8月20日から専門家に調査を依頼。11月15日に同省 に報告書を提出するとしている。現在、同志社女大今出川キャンパスの栄光館の屋 根裏でアスベストが確認されている。大学は施設を閉鎖し、アスベスト除去工事を 始めた。附属の教育施設を含め、同志社は全施設で封じ込めの処理をしており、アスベスト飛散の危険はないとしている。?
立命では、古い建物の一部でアスベストの使用が確認されているが、人体に影響 を与える飛散型のものはないという。引き続き敷地内の調査を進めている。?
大阪外大、京女大からはアスベスト使用の報告はない。大阪外大は「学生や保護 者からの問い合わせもあり、業者に依頼して分析したが、全施設でアスベストを使 用した箇所はない」と説明する。?
神女院大は業者への調査依頼を済ませた。結果が判明する時期は未定という。
阪大、関学、関大は調査中で、関学は10月上旬に情報公開予定。
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