50年以上の歴史を持つ大手、大阪予備校が11月15日、大阪府私学課に廃校の認可申請を提出した。同予備校では来年度の生徒募集はせず、2006年3月に廃校となる予定だ。【11月19日 神戸大NEWS NET=UNN】?
「大予備」(だいよび)の愛称で有名な大阪予備校は、1952年に府の認可を受けた。50年以上の歴史を持つ老舗予備校が廃校となった経緯には、大学全入時代の到来や、少子化などが挙げられる。同校によると、1990年代には2300人以上在籍していた生徒数が、近年は450人前後、今年度は360人にまで減少したという。
「少子化も原因の一つだが、今の大学が多様化していることが今回の結果につながっている」と同校は説明する。生徒数の減少が赤字を少しずつ膨らませ、現在に至ったという。「生徒の心理を考えれば、センター試験の後に説明したかった。それでも二次試験前には保護者の方に説明は必要。私たちも苦慮しているところだ。近々生徒への説明会を行う」と担当者は話す。記者会見の有無については言及を避けた。大阪北予備校は来年度も存続する。
朝日新聞が11月19日に伝えたところによると、今回の廃校が決まれば大学を目的とする府認可の予備校では初めてとなる。中堅予備校の生徒数の落ち込みは、ここ数年で目立ち始めていて、医歯薬系への進学に定評がある両国予備校などが、今年2月に閉校している。
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