長刀で圧倒 能楽部自演会

 神戸大学能楽部の自演会が12月24日、藤井観謳会能舞台(神戸市中央区熊内町)で行われた。観世流の部員、OBが舞台に上がり、観客は日本の古典芸能を楽しんだ。【12月24日 神戸大NEWS NET=UNN】

 能楽部は74年の歴史をもつ伝統ある部活だ。観世流シテ方の能楽師である藤井徳三先生に師事。年3回の舞台のうち、自演会は最も大きな位置づけをされている。会場にはOBや部員の家族と友達、他大学の能楽部が集まった。
Photo 今回は14の演目と祝言が披露された。舞囃子は「雲雀山」、「巻絹」、「船辨慶」の3本。中でも注目は長刀を使った「船辨慶」だ。平家を滅ぼした源義経は兄の頼朝に疎まれ、西国へ落ち延びる。義経主従は尼崎・大物の浦まで来たところで、静を残して船を出すことに。だが、程なく風向きが変わって海が荒れる。すると、壇ノ浦の戦いで敗れた平知盛の怨霊が現れる。知盛は義経を海に沈めようと長刀で切りかかってくる。義経は太刀を抜いて応戦。最後は、弁慶が必死に祈祷をし悪霊を退ける、という筋。
 「長刀がやりたかった」と松永幸久さん(理・3年)。松永さんの力強い演舞に観客は圧倒された。
 自演会を終え、師匠の藤井先生は「(部員らは)ちゃんと言ったことを守ってやってました」と笑顔。訪れた関学の能楽部員は「すごくよかった。うちもがんばらないといけないな」と話した。


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