瀬口教授がミニシンポ 震災映像展で 

デュオ神戸内のデュオギャラリーで1月11日から16日まで、震災の経験・教訓を継承する映像展「-あの日を忘れない- ~震災復興への感謝をこめて 震災の教訓や経験を語り継ぐつどい~」が開催されている。神戸大学留学生センターの瀬口郁子教授が13日、ミニシンポジウムを行った。【1月13日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 瀬口教授はシンポで阪神大震災の被害にあった留学生の声を公開した。震災当時、日本語がわからず生活に苦労していたが、地元住民の助けで人の温かさがわかったり、日本人に対する考え方が変わったといった留学生の声が紹介された。
 震災で7人の留学生の命が失われた。震災直後、難を逃れた留学生たちの間でがれきの山と化した神戸の街を見て『また戦争がはじまった』、『ミサイルが飛んできた』などと噂されていた。海外からの救援物資のなかで地元の言語で書かれた品を見て喜びを隠せなかった留学生もいたという。
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 震災が起こって今年で12年。街は復興し、震災の傷跡を示すものが少なくなった。瀬口教授は「(震災の記憶を風化させないために必要なのは)コミュニケーション。若者はインターネットなどで会話をすることが多いけど、人の温かさがわかるのは直接会って話すこと。なにげない言葉でも人の温かさがわかる」と話す。また、瀬口教授は「日本人の学生も助け合うことの重要性がわかれば留学生に対しての見方や接し方が変わると思う」と話した。

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