神戸大から2件採択 文科省 現代GP

文部科学省は7月30日、社会的要請の強い教育テーマに対する取組を大学等から公募し採択した取組に財政支援を行う、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」の選定結果を発表した。神戸大からは2件の取組が選ばれた。【7月31日 神戸大NEWS NET=UNN】

 今プログラムは平成16年度から行われており、優れた人材の養成を推進することを目的としている。今回、文科省は「地域活性化への貢献」、「実践的総合キャリア教育の推進」など6テーマを設定、大学等に取組を公募したところ、600件の申請があり、その内119件を採択した。
 神戸大からは、テーマ「地域活性化への貢献 (広域型)」で 「アートマネジメント教育による都市文化再生」 (担当者: 藤野一夫・国際文化学研究科教授)、 テーマ「持続可能な社会につながる環境教育の推進」で「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」 (取組担当者: 末本誠・人間発達環境学研究科教授)の計2件が選ばれた。

<産官学民の連携強め、阪神地域の文化・芸術の復興目指す>
 藤野教授が担当を務める取組「アートマネジメント教育による都市文化再生」は、国際文化学部と発達科学部が協力し、産官学民の連携を強め、阪神地域の文化・芸術の復興を目指すアートマネジメント教育カリキュラムの開発を目指す。
 この取組に対応して、国文・発達の間で単位互換可能なアートマネジメント関連の科目を新たに開設する。

<3学部が連携した授業を実施>
 末本教授が担当を務める取組「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」は、発達科学部、文学部及び経済学部で連携して行われ、それぞれの学部教育の特色を生かした環境教育を共有し結び付けるカリキュラムを共同で開発する。
 3学部が連携した新たな授業科目を開設するほか、環境問題に対する各学部で行われている活動の体験などを予定している。

【編注1】アートマネジメント教育:アート(芸術)の世界に一般の企業経営におけるマネジメントの手法を導入しようという考え方で、1960年代アメリカで使われ始めた。アートを生み出すアーティストと社会の橋渡しをすることで、そのために必要な資金やノウハウを確保し、アーティストの発掘や教育の開発を目指す。
【編注2】ESD:持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来へ向けた取組みに必要な力や考え方を学び育むことを目的とした国連の教育プログラム。

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