近畿学生野球秋季リーグ第2節1回戦、神戸大-奈良大が9月9日に舞洲ベースボールスタジアムで行われた。神戸大は先発の福井(経営・3年)が1失点完投で先発初白星。5-1で奈良大に先勝した。【9月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?
最後の打者を高めのスライダーで空振り三振に切り捨てると、福井は捕手の河嶋(経済・4年)とグラブをつき合わせた。嬉しい先発初勝利。しかも、初完投のおまけつきに「最終回は力が入った」と福井は笑顔を見せた。
4日前に行われた大教大との2回戦では6回1失点で好投しながら、勝ち星はつかなかった。それでも、この日も気持ちは切れることはなかった。再三、得点圏に走者を出すも、最速130キロ台後半の直球と落ちる球のスプリットフィンガード・ファストボールを有効に使って凡打の山を築いた。柿本(工・2年)など打線が奪った得点を守りきった。
味方の好守にも助けられた。1点リードで迎えた6回。一死一三塁で最大のピンチを迎えた。だが、初球のあと捕手の河嶋が一塁走者の二盗を阻止。続く2球目は右中間へ痛烈な飛球を運ばれるが、右翼手の木下(発達・3年)が俊足を飛ばしてダイブで捕球した。
「野手がめっちゃ守ってくれて、声もかけてくれた。木下さまさまです」。福井はチームを救った同学年の木下に最敬礼した。
課題だった制球力も夏場に下半身の強化を徹底的に行って克服した。「福井はもともとこれくらいの力はあった。3年も待ったからね」と中村監督。1年生のときから期待されてきた背番号19の大型右腕がついに目覚めた。
●近畿学生野球秋季リーグ第2節1回戦(9月9日・舞洲ベースボールスタジアム)
奈良大 001 000 000=1
神戸大 020 000 12x=5
【奈良大】●山崎-山岡
【神戸大】○福井-河嶋
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