寒空に響く迫力のオーケストラ 交響楽団・第58回定期演奏会  

神戸大交響楽団の第58回定期演奏会が、12月26日に尼崎市総合文化センター・アルカイックホールで行われた。卒団する26人の4年生にとって最後となる演奏会に、大勢の観客が詰めかけた。【12月29日 神戸大NEWS NET=UNN】

 今回演奏された3曲は、各楽器のパートリーダーが集まって選曲された。最初に学生指揮の大谷泰昭さん(文・4年)の指揮で演奏されたのは、ブルックナーの「序曲 ト短調」。続いて客演指揮者の指揮のもと、ハチャトゥリアンの「組曲 仮面舞踏会」が演奏された。楽章ごとに曲調の変化が巧みに表現され、会場を埋め尽くした観客は壮大なハーモニーに聞き入っていた。

 メインで演奏されたのはマーラーの「交響曲第1番 ニ長調(巨人)」。演奏時間は55分とマーラーの曲の中では比較的短いが、穏やかな曲調が急に力強く激しい旋律になるなど、変化が多いことが特徴になっている。この曲を演奏するのは、交響楽団にとって21年ぶり2度目。今年卒団するオーボエ奏者の向井郁絵さん(農・4年)は「この曲の持つ独特の世界観を表現するのが難しかった」と話した。?

   最後の曲の演奏が終わると同時に、大きな拍手と歓声が演奏者らに送られた。指揮者と演奏者に花束が贈られる間もその拍手は鳴りやまず、そのままアンコール曲、ヨハン・シュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」が演奏された。向井さんは「感謝の気持ちでいっぱい。見に来てくれるお客さんや支えてくれる両親がいたからやってこれた」と4年間の思いを語った。

《お詫びと訂正》記事中で「演奏時間は55分と比較的短いが」とのみ表記しておりましたが、「マーラーの曲の中では」という文章を付け加えさせていただきます。誤解を招くような表記を致しましたことをお詫び申し上げます。(12月31日・神戸大ニュースネット委員会編集部)?

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