落研新春寄席 溢れる笑いの個性

神戸大落語研究会による新春寄席が1月16日、神戸学生青年センターで行われた。部員による落語と大喜利は会場を笑いの渦に巻き込んだ。【1月24日 神戸大NEWSNET=UNN】

 3年生が引退してから初めての今回の新春寄席。会場には幅広い年齢層の客が多く訪れた。大きな拍手に会場は包まれ、寄席は成功のうちに終わった。

 今回の寄席で唯一1年生で落語を披露したのは拡益亭彗架さん(かくえきてい・すいか=経済・1年)。前半最初の噺彗架さんによる噺(はなし)は「粗忽の使者」だ。 物忘れの甚だしい粗忽者の家来が口上を忘れてしまう。しかし最後に彼が思い出したのは口上を聞くのを忘れてきた、という落語。 寄席が終わり「緊張した。だけど、お客さんの感触がよかった」と彗架さん。2年生になるにあたって「誰に見せても恥ずかしくない落語を見せたい」と意気込んだ。

2人目の噺家は甲家びす太(かぶとや・びすた=工・2年)さん。 演じた「壷算」は巧妙に店主を言いくるめて壷を安く手に入れる笑い話だ。店主と客のやりとりがこの落語の面白い場面の一つ。 びす太さんは表情や動作で表現していた。「落語の調子が良くなかった」と反省していたびす太さん。しかし1年生も参加した大喜利は満足だったそう。?

 後半最初の落語は甲家備樽さん(かぶとや・びだる=法・2年)の「書割盗人」。盗人が家具や札束がすべて描いてある家に入った。盗人は仕方なく描いてある物を盗んだつもりで家を出ようとする。目撃した家主もそれに応じ盗まれたつもりで「泥棒退治のつもり」をする噺だ。備樽さんは「まだまだ未熟。大きな笑いを作りたい」と話した。?

 落語のトリをつとめたのは44代会長の甲家天棒さん(かぶとや・てんぼう=法・2年)。披露した落語は「ちりとてちん」だ。腐った豆腐を「ちりとてちん」と名づけ、知ったかぶりの隣人に名産品として食べさせる。案の定、知ったふりを通して苦しそうに食べる隣人。それを見て主人公らは大笑い。落語を無事終えた天棒さんは「緊張はしなかった。お客さんの反応が良かった」と笑顔を見せた。

 大喜利では、「先生」役としてびす太さんをはじめ2年生2人、1年生6人が登場。観客からお題をもらい、謎解きや川柳を作っていく遊びで会場を盛り上げた。部員それぞれの個性を発揮していた。

Photo 「神大の一番の人気者になる」と会長・天棒さん。新会長の意気込みとともに新春寄席は幕を閉じた。

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