社会科学系図書館のグループ研究室の中で法律用語が次々と飛び交う。室内のホワイトボードには「甲」、「乙」など法律学に特有の単語が並び、緊迫感を醸し出している。狭い一室の中で、法律相談部の学生らが3月7日に控える討論会のために活気にあふれた議論を行っていた。【2月22日 神戸大NEWS NET=UNN】
神戸大法律相談部では1年生が主体となって、3月7日に迫った新島襄記念法律討論会に向けての勉強会が開かれている。討論会では立論者が論旨の発表を行い、その後質疑応答が行われる。
参加する大学は阪大、神戸大、関大、関学、同志社、立命、早大、慶大、中央大。今年度、神戸大からは立論者として丹波良太さん(法・1年)が壇上に上がる。丹波さんは自ら立候補して立論者に決定したという。「先輩方の討論会での様子を見てやってみたいなと思いました」と話す丹波さん。
討論会で重要となるのは立論者だけではない。論旨は1年生が互いにに議論しあい、作り上げる。六法全書や教科書を開き、真剣なまなざしで意見を出し合う1年生の部員たち。「自分でしっかり考えることも必要ですけど、みんなで話し合ってよりよいものにしていきたい」と丹波さんは仲間に囲まれて力強く言う。 ?
昨年、立論者として、第3位に入賞した今矢千絵さん(法・2年)は自身が挑んだ討論会を振り返って「あの時期は時間に追われてる感じがしていました。本番では10分発表、2分休憩、10分質疑応答という時間の中で、もう逃げられないし、肝がすわったのもあったと思います」と話した。丹波さんも「(去年の今矢さんの第3位という成績について)正直すごい。それに並ぶことができるだけでもうれしいけど、自分にできるのは順位を気にするのではなく準備をしっかりして臨むことだけです」と意見を述べた。?
いよいよ討論会まであと約2週間。部員たちは何を学び、何を伝えられるか。心を一つにして法律相談部が討論会に挑む。?
新島襄記念法律討論会は3月7日に同志社大今出川キャンパス寧静館で行われる。開場は午前10時20分、討論会は午前11時から。
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