学生と「本音でトーク」 「ESDシンポジウム イン KOBE」

?2006年のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌスさんを招いてのトークセッション「ユヌスさんを囲んで本音でトーク」が3月9日、百年記念館六甲ホールで行われた。学生らはユヌスさんに様々な質問をぶつけ、約2時間のセッションの間、本音で語り合った。【3月9日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 この日行われたのは、3月7日から3日間に渡って神戸大などで行われてきた「ESDシンポジウム イン KOBE」の最終日の企画。同シンポは、神戸大と賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト実行委員会が主催し、貧困・福祉・平和の観点に立ったソーシャルワークの重要性に着目、考究することを狙いとして開催された。ゲストのムハマド・ユヌスさんは、グラミン銀行プロジェクトなどで貧困層の自立へ貢献した功績により2006年にノーベル平和賞を受賞した、バングラデシュの経済学者だ。

 トークセッションは、半円状にユヌスさんを囲んで座った神戸大生らとの一問一答形式で行われた。貧困問題からストレス解消法まで多岐に渡る質問に、ユヌスさんは時にユーモアを交えながら丁寧に回答し、終始和やかなムードで語り合った。
 貧困や環境問題に限らず、何を目的とするのか、実現の為に必要なアイディアを創造し磨き上げることが大事だ、という考えをユヌスさんはセッションの中で一貫して話した。約2時間に及んだセッションの最後には「学生のメリットは自由であること。他人から言われる幸福でなく自分自身が幸福だと感じられることを全力で追求してほしい」と学生らに語りかけた。

Photo ユヌスさんは1976年、主に貧困層の女性に無担保で少額の融資を行い、自立を支援するグラミン銀行を創立。以来32年間、様々なソーシャルビジネスを起業し、世界から貧困を撲滅するため奔走してきた。彼の業績やESDなどについて学び、昨年の10月からずっとこのシンポジウムの為に準備を重ねてきた学生らのひとり、辻合沙紀さん(発達・3年)は「この日の為にみんなでケンカしたりしながら準備したこと自体がいい経験になった。(今日とこれまでに学んだことを生かして)今日から動き出したい」と語った。

 またトークセッション終了後には野上智行学長から、ユヌスさんの功績を称えて神戸大学名誉博士号が授与された。ユヌスさんは「名誉な賞をいただいて圧倒されている。知らないということは知識にとらわれず自由なのだから、知ることと同じくらい重要。(知らなかったことを)知ってそれをいかに解き放っていくかが大事だ」とスピーチした。



【編注】
ESD:「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)の略称。環境だけでなく、貧困、福祉、平和など非常に広い範囲を対象とする概念。

ソーシャルビジネス:外部からの援助に頼らず持続可能な仕組みを作り、収入を得て活動する、社会的課題の解決を目的とする事業。無償のボランティアであるソーシャルワークと目的は同じだが、収入をもとに活動する点が異なる。?

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