15年が経っても「変化はない」 癒えることのない哀しみ

阪神・淡路大震災から15年目の1月17日。第35代応援団長の高見秀樹さん(当時経済・3年)が住んでいた盛華園アパート跡地のともだ公園で、今年も遺族と応援団関係者が集まり、黙とうをささげた。 【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】?

今年も同じ顔触れ。集まった9人で輪になり、静かに午前5時46分を迎える。父親の俊雄さんの合図とともに約1分間黙とう。秀樹さんに線香を手向けた。?

「変化はない」と話すのは母親の初子さん。15年という月日の経つ早さをひしひしと感じながら、夫・俊雄さんとともに鳥取から神戸に駆けつけたという。しかしこれから、いつまでも1月17日のともだ公園に来続けられるとは限らない。「あと何回来られるかな」と目に涙をうかべた。?

 秀樹さんが属していた応援団の仲間は、毎年秀樹さんの実家に酒と花を送っている。応援団の同級生、篠崎さんは昨年に続いて1月17日の集まりに参加。当時の被災地の様子を「燃えた家の鉄骨が赤く、色が強烈だった。テレビで見るのと生で見るのは違う」と振り返った。?

「今を大切にしてほしい。高見君はあっという間のことで21歳で死んでしまった」(篠崎さん)。遺族や関係者にとって、何年経とうが人を失った哀しみに「変化はない」。だがそれと同時に、時間と共にますます募るのは「生きてることの素晴らしさを忘れないで」(初子さん)という思いだという。「自分で命を絶つのだけはやめて」。初子さんは涙ながらに話した。

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