コラム伏流水 春を告げる花のために

2月から3月にかけて、梅の花が見ごろとなる。私の自宅の庭には梅の木が植えられており、年が明けてからは花が咲いていないか確認するのが日課である。それは、梅の花を見ると春の足音を感じるからだ。 【3月8日 神戸大NEWS NET=UNN】

 梅の花言葉は「厳しい美しさ」「上品」「忍耐」。まだ寒さの残る中で、凛(りん)と咲く姿にぴったりである。しかし、花が咲き終わる頃から日のぬくもりが増し、桜のつぼみもほころんでくる。その規則正しいサイクルを毎年感じていると、梅は厳しい寒さに耐えながらも、いち早く春の訪れを私たちに知らせてくれる花なのではないか、と思わずにはいられない。?
 そのサイクルが近年、温暖化によって乱れている。今冬も神戸では異常な気温変化が続いた。梅にもその影響は出ており、年々早く咲いてしまう木が増えているという。今季のように気温変化が激しくては、梅でさえ春の足音を聞き違えてしまう。?
 私たちが暖房の設定温度を上げるだけで、本当の暖かい春を伝えてくれる「使者」が使者でなくなってしまう。貴重な自然を守るため、というよりも寒さの中で忍耐強く咲く小さな使者のために、微々たることでもしようではないか。

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