「学生支援GP終了後を考える連続シンポジウム」の第1回が5月21日(土)、瀧川記念学術交流会館で開催された。学生支援GPの終了に伴いボランティア支援室が主催したもので、学内外の研究者など約30人が参加。「学生ボランティア活動支援と正課授業の連携を構想する」をテーマに、学生ボランティアに関わっている教授らの活動報告やパネルディスカッションが行われ、議論が繰り広げられた。【5月28日 神戸大NEWS NET=UNN】?
学生支援GPとは文部科学省「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」のことで、神戸大の阪神大震災に関する学生活動支援の事業が採択されていて今年度で終了する。シンポジウムの前半では、学生ボランティア支援室の藤室玲治さんが、学生支援GPの具体的な活動について報告。「学生支援GPの活動を通して、自分たちとは別世界だと感じていた世界が、私たちと変わらない日常空間であることを認識できる」と熱弁した。また、明治学院大学の猪瀬浩平准教授を迎え、同大学での学生ボランティア活動について紹介し、「ボランティアとは自主的生存基盤を創造する行為である」という視点のもと、自発的なコミュニティの形成について語った。?
後半では「正課授業と学生ボランティア活動をどうつなげるか」という議題のもと、パネルディスカッションを開催。国際文化学研究所の岡田浩樹教授は「学生ボランティア活動が正課授業に組み込まれることで、受け入れ側に学生を教育するという考えが強くなってしまい、他人の役に立つというボランティアの本義が果たされないのではないか」と発言。それに対し、人間発達科学部の松岡広路教授が「学生だからこそ市民ボランティアにはない、大胆な活動ができる。教員は学生の力を信じるべきだ」と述べるなど、多方面からの議論がなされた。?
連続シンポは11月にかけて4回にわたって行われる。第2回は7月に開催され、社会に意識を持ち地域に貢献する学生を輩出していくためにどのような仕組みが必要か議論する予定。
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