ホームカミングデイ開催 東日本大震災関連も

神戸大の卒業生が集う第6回ホームカミングデイが、10月29日に開催された。六甲台キャンパスでの記念式典を幕開けに、各キャンパスで講演会や交流会、在学生による催しなどが行われ、卒業生は久しぶりの神戸大を懐かしんだ。また、今年は講演や東北物産展など東日本大震災に関連した企画が目立った。【11月12日 神戸大NEWS NET=UNN】

記念式典はNHKアナウンサーの住田功一さん (経営学部卒) を司会に、出光佐三記念六甲台講堂で開かれた。福田秀樹学長が冒頭に挨拶したのち、野村ホールディングス執行役財務統括責任者の中川順子さん (文学部卒) が「私の原点、神戸」と題して講演した。

中川さんは、母の勧めで入学した神戸大について「自由で世界に近い大学だという印象を抱いた」。あるときは家族連れで日本に来た留学生と接し、人生の多様性に気づいたという。最後は「私のふるさと、原点であると思います」と結んだ。

午後には、同じく六甲台講堂で東日本大震災復興構想会議議長の 五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが講演。そのなかで阪神・淡路大震災を機に災害対策の法律が複数出来たが、「津波対策基本法」は欠けていたと指摘した。

国際文化学部では、「阪神大震災と国際文化学部」と題し、第一部で国際文化学部1期生の片野あかねさん、藤室玲治さんらが、震災当時の自分の体験を語った。 現在、神戸大学ボランティア支援室で東日本大震災の支援に携わっている藤室さん。阪神淡路大震災当時、神戸市北区の実家で被災した。高校時代の友人がボランティアをしているのを知って、「自分にもできるのではないかと思った」と今日まで続くボランティア活動に携わることになった経緯を明かした。

会場に来ていた1959年経済学部卒業の男性は「(ホームカミングデイは)私学ではよく開催されているが、神戸大にはなく前々からうらやましく思っていた。大変いいことだと思う」と話していた。

また、この日留学生ホームカミングデイが合同開催された。午後から百年記念館で開かれた催しに、多数の卒業留学生が参加した。なかには出身国の民族衣装と思われる服装の人もおり、会場の外で記念写真を撮り合う姿が見られた。

記念講演会では中国の検索サイト「百度 (Baidu)」の駐日首席代表・陳海騰さん (経済学研究科修了) が登壇。神戸大に入学したきっかけなど来歴を話したほか、日中経済の関係や相違を自身の実体験を元に話した。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る