選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の国政選挙となった7月の参院選では、若者に投票を呼び掛ける動きが見られた。神戸大でも、学生団体「Choice!!!(チョイス)」が高校での模擬選挙などの試みを通じて、政治への関心を高めようとしている。
代表の瀧宮晋さん(法・3年=写真左から3人目)ら3人で2月に立ち上げ、今は法・経営両学部の3年生計5人で活動。毎週木曜日の午後に社会科学系図書館でミーティングをしている。参院選では投票日までの約1週間、毎日ツイッターでカウントダウンした。現在は高校生向けの模擬選挙を企画し、三田市内の高校と実施に向けて調整を進めている。
瀧宮さんは、2011年に大津市の中学生がいじめを苦に自殺した事件の報道を見て、政治の重要性を痛感した。学校や市の責任体制が曖昧だったことが深刻な結果につながったという指摘もあり、「政治が機能していないと、普段は関係ないと思えても困ったときに生活に直面する」という
瀧宮さんとは対照的に、他のメンバーは元々政治への興味はなかった。金井煌樹さん(法・3年)は「一から団体を作る魅力に引かれた」と話す。ニュースを見るなどして地方創生の分野に興味を持つようになったが、友達と政治について話すことはほとんどないままだ。
政治の話題がしづらい雰囲気がある中、チョイスでは模擬選挙のプログラムに、場を和ませるための企画を入れようとアイデアを出し合っている。「参院選でも政党のイベントで、政治とアイドルやゲームを融合させる試みがあった。政治を楽しめるようにするのはとても大事」と中島星(あかり)さん(法・3年=写真左から2人目)は指摘する。
瀧宮さんは「まずは政治に興味を持ってもらうことが一番。チョイスもメンバーを増やしてさまざまな活動ができるようにしたい」と話した。
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