発達科学部人間表現学科の3年生による舞台発表「ハコイリマエ」が9日、出光佐三記念六甲台講堂で開催された。このステージは人間表現学科の「表現創造総合演習」という授業の一環。出演者の知り合いなどを中心に集まった観客は、30分間に凝縮されたステージに見入っていた。【2月13日 神戸大NEWS NET=UNN】
「箱入り」とは「本番前に劇場に入ること」を意味する演劇用語。「六甲台講堂で何かやれ」とだけ指導教官に言われ、戸惑う学生4人が発表内容についてお互いの意見をぶつけ合う「箱入り前」の過程を表現した。「好き嫌い女」「醜い食事」「かっこいいダンス」「馬人」という四者四様の案が実際に部屋の中で展開される。それらは混ざり合って独特の雰囲気を形成するも、意見が食い違い、好き嫌い女の暴動によって部屋中の物が「キライ」と判断されてしまう。「キライなものは、箱の中に閉じ込めることにしてるの」と、全てが白い箱の中に閉じ込められてしまうといった内容。
「表現想像総合演習」は通年の授業のため、昨年4月から準備が始まった。準備は主に授業時間内に行われたが、昼休みに集まって脚本の会議をしたこともあるという。脚本と演出を担当した上島彰悟さん(発達・3年)は「途中で就活の時期になり、みんなで集まることすら難しい時もあって大変だったが、音楽、ダンス、美術など、それぞれの才能を生かしてこの舞台ができた」と話した。これまで自由劇場の演出をしてきた経験を生かせたという上島さん。「みんな忙しいとは思うが、4年になってもこの仲間たちと何か作り出せたら」と夢を語った。
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