演劇研究会はちの巣座の鶴彰洋さん(海事・3年)主宰の演劇ユニット「青空シアター」が、3月25日と26日に平生セミナーハウス(兵庫県)で第2回発表会を行った。演じたのは「TRANS」(作・鴻上尚史、演出・秋桜天丸)。26日の公演では、3人のシンプルで熱のこもった芝居に、観客は大きな拍手を送った。【3月31日 神戸大NEWS NET=UNN】
青空シアターは「どこでもだれでも芝居はできる」をコンセプトに、決まったメンバーをもたず活動している。今年3月に1人芝居で活動を始め、今回は甲南大生2人と共に3人で演じた。
ベッドと机、イスが2つというシンプルな舞台装置に、登場人物はたったの3人。最初から最後までメンバー3人で芝居を作り上げた。
自分を精神病と言う立原雅人、精神科医の紅谷礼子、オカマとなった後藤参三。高校の同級生だった3人が偶然再会した。自身を天皇陛下だと思いこむ雅人を、礼子と参三はつきっきりで看病していく。しかし終盤にいたり妄想と現実は錯綜。舞台には狂気が渦巻く。
鶴さん(芸名・秋桜天丸)は参三を演じた。オカマという役柄には初めて挑戦したというが、舞台いっぱいに動き回って重いストーリーに軽妙さを添えた。26日の公演後、「初めは難しい部分もあったが最後にははまってきて(演じていて)気持ちよかった」と振り返った。「3人でつくってきて大変だったが、最後にお客さんに大きな拍手をもらえてよかった」と安心した表情で話した。
来場した男子学生は「学生の演劇を見たのは初めてだったが、とても楽しかった。僕も妄想9割で生きてる人間なので、考えさせられるところがあった」などと話していた。
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