三つ巴の中に一体感 三大学合同寄席、神戸大落研が参加

神戸大、大阪大、京都女子大の落語研究会、落語研究部による「三つ巴寄席」が、22日に神戸学生青年センター(神戸市灘区)で行われた。毎年恒例のジョイント寄席であり、会場はお年寄りから子供まで多くの観客で賑わいを見せた。【9月24日 神戸大 NEWSNET=UNN】

今回の寄席は各大学から2人づつ計6人の演者が落語を披露した。神戸大からは甲家しす太さん(理・2年)、甲家乙鞠さん(法・3年)が登場。しす太さんが披露したのは「月並丁稚」だ。これは子供の使用人が主人のことづけを忘れてしまい、皆がそれを何とかしてそれを思い出させようと悪戦苦闘する噺。しす太さん独特の力強い声と豊かな表情で観客を魅了した。一方の乙鞠さんが披露したのは十八番の「子ほめ」。この話は、人をおだてて食べ物を奢ってもらおうとする男が、失敗を繰り返す様子をコミカルに描いたものだ。乙鞠さんは言葉や間に変化を加え、練習の時とは違った面白さを出そうと心がけたという。

最後に行われた大喜利では先生役の拡益亭湾漫さん(工・3年)をはじめ3大学から7人が登場した。7人は当日に短い打ち合わせをしただけだったが、観客にお題を出してもらう謎かけや、写真をネタにボケる「写真で一言」などを終始息の合った様子で披露した。「写真で一言」では甲屋半蔵さん(営・2年)が、バイクに乗ったサンタクロースの大群の写真に対し「失われたクリスマス」と発言し、会場はこの日一番の笑いに包まれた。

会長の湾漫さんは「元々交流のある大学の人々との寄席だったのでやり易かった。学内の時と違って一般の方々に見せるという独特の緊張感もあったが、ここぞというところで笑ってくれて嬉しかった」と話した。観客の中には常連の方も多かったようだ。常連のお年寄りの方は「元気があって面白かった。お客さんに話すという姿勢がさらに出てくると良い」と今後に期待していた。

神戸大の落語研究会は10月1日から4日にかけ、昼休みに新人寄席を予定している。会場は国文キャンパスM201教室で、入場は無料。

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