今年度前期は、六甲台第1学舎を始めとする各キャンパスで工事が行われていた。現在も続いており、作業は佳境を迎えている。【9月28日 神戸大 NEWSNET=UNN】
工事の目的は主に耐震補強と機能改修。中でも特に学生に関わる場所として、テニスコートと国国文キャンパスのD300教室がある。テニスコートはテニス部やサークルなどに、D300は自由劇場やはちの巣座など公認の劇団に影響が出た。劇団は学外のホールに場所を移して公演するなど、多くの苦労を強いられた。若干の戸惑いの声もあったが、「将来的な事を考えると絶対に直した方がいい」との意見も多く、頻繁に使用する夏休みの間の工事に同意した。
また、新設された建物の目玉なのが、六甲台第2学舎の北東に建てられた模擬法廷だ。法学部をもつ大学のほとんどにある施設がようやくできることになった。こちらは完成が近く、今年度の後期から使用できる。法科大学院によると、司法試験制度が新しくなり学生時代から実務を学ぶ必要が生まれたことが、新設の大きな理由だという。本学の模擬法廷の特徴は、ガラス張りで外からも見えることと、裁判員が合議することをイメージしたラウンドテーブルのある会議室があることだ。「模擬裁判に限らず、通常の授業やセミナー、公開講座にも使用できる」という。
法学部の学生は「模擬法廷での授業で実務の難しさを身をもって知れば、興味関心が強くなったり座学にも熱が入るようになるのでは」と話した。
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