新学期は笑ってスタート 落語研究会新人寄席

落語研究会による新人寄席が、10月1日から4日までの昼休みに国文キャンパスM101教室で行われた。会場は昼食を片手にした多くの学生で賑わい、千秋楽には立ち見客が続出するほどの盛況ぶりだった。【10月5日 神戸大NEWS NET=UNN】

今回の寄席は文字通り1年生のデビュー戦。今年の1年生は総勢7人で、うち5人が落語と大喜利で壇上に上がった。

初日、先陣を切ったのは甲家夢朱さん(国文・1年)の「動物園」だ。この噺は、動物園でトラの役をすることになった怠け者の男が、失敗ばかりして客に人間と見破られてしまう様子を滑稽に描いたもの。夢朱さんは話を覚える段階から始め、先輩の指導を交えながら3か月間練習に取り組んできた。「友達も見に来てくれてアットホームな雰囲気で落語ができた」という本番は、威勢の良い声と、トラの真似をする主人公の特徴をつかんだ動きが光った。

また、千秋楽に登場した甲家返知さん(理・1年)は新人らしからぬ話しっぷりで観客を魅了した。披露したのは「代書屋」という、履歴書の書き方が分からず、やむなく代書屋に書いてもらう男の噺である。返知さんは男と代書屋の問答を的確な間合いと快調なテンポで進め、観客の笑いを取っていた。4日間に渡る寄席のフィナーレを飾った大喜利では、甲家飯蔵さん(経営・2年)が自身初めての先生役を務めた。落語と違って即興性が求められるため、ほとんど練習を行わずに臨んだ。それでも謎かけや川柳では生徒役の1年生の発言に対して素早い突っ込みを入れ、その度に大きな笑いが起こった。「生徒の面白さをお客さんに伝えたい」。その一点だけを追求し見事に成功した。

飯蔵さんは「今年の1年生は練習熱心。僕たちよりかなり優秀です」と笑い混じりに話した。観客からの評判も上々だ。ほぼ毎回見に来ているという経済学部の1年生は「新人なのに落ち着いて話をしている。レベルの高さを感じた」と興奮気味だった。

落語研究会は11月24日に灘区民ホールにおいて「六甲寄席」を開催する。3年生はこの寄席をもって引退となる。

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