応援団総部吹奏楽部の第45回定期演奏会が9日、明石市立市民会館（兵庫県）で開かれた。4年生にとっては最後の、3年生にとっては運営回生を締めくくる演奏会。70人を超す部員それぞれが躍動感あふれる演奏を繰り広げ、大きな拍手が会場に響き渡った。【12月11日　神戸大NEWSNET＝ＵＮＮ】

7月のサマーコンサートよりもフォーマルな雰囲気で始まった演奏会だが、遊び心は忘れない。サンタクロースに扮してクリスマスソングを演奏したり、お酒のCMに使われる曲のメドレーをアルコール度数の低い順で演奏したり。一人ひとりの楽器の奏でる音が一体となり、ホールの観客を魅了した。

今年1年間正指揮者としてタクトを振ってきた土肥舞子さん（農・3年）は、「メンバー同士の衝突など大変なこともあったが、『みんなで音楽を作りたい』という思いでここまで支え合っていけた」と振り返る。「1年間の集大成として、最高に音楽を楽しめた」と笑顔で話す土肥さん。大役を終え、「就職活動から早く戻って、今度は奏者として裏方から音楽を作る手伝いをしたい」と語った。

最後に4年生を送る場面では、演奏中に感極まって涙する部員も。吹奏楽部員の友人を見に来場した学生は「メンバー同士いい雰囲気だなと思った。気持ちいい音楽を聴けてよかった」と話した。